だが、言われてやめるようなちいめろさんではない。
「“ママになったら○○するべきって誰が決めたん?”って感じです。見た目を地味にしたらいい母親なんですか? いい母親って世間が決めるものじゃなくて、子どもが決めるもんやろ? って思っています」
ママだって自分らしく生きる権利があるし、“ママだから”って大好きなおしゃれを我慢する必要はない。周りの目を気にして、自分を抑え込むなんておかしいと訴える。
さらに《ちいめろ星のお姫様、ちいめろでしゅ♪》という挨拶文から始まるブログも展開。その独特な世界観は大人世代からするとなんとも理解しがたいのだが……。
そんなちいめろさんだが、以前のような批判は今は、ほとんどないという。
世間が持っていたネガティブな印象を変えたのは家族で一緒に出演し、日々の生活を紹介しているユーチューブチャンネルの存在も大きいという。
動画からはいつも笑顔が絶えず、仲のよい様子が伝わってくる。のびのびと成長している子どもたちを見ていると、まるで親戚になったような感覚にも。
かつてホストファッションに身を包んでいた琉ちゃろくんも現在は中学1年生。校則に従い、髪は黒くし、ファッションもどちらかといえば無頓着なほどだと、ちいめろさんは笑う。
「もっとチャラ男になるかなって思っていたんですが、真逆になっちゃいました(笑)。
母親の見た目が派手でもしっかり子育てできるんだってみなさんに思ってほしくて、人一倍勉強、礼儀、マナーには気をつけてしつけています。最近は、2人の子どものことを“すごくいい子だね”と言ってくれる人が多くてうれしい!
昔、炎上したときにうちのことを心配していた人たちに今のあの子たちを見せたいですね(笑)」
「説教には時間をかける」子育ての秘訣
「ちいめろちゃんのようなママに育てられたかった!」「琉ちゃろやひめちゃん(長女)みたいに育ってほしい」など、理想のママ的存在になったちいめろさん。子どもと接しているときに気をつけている点は?
「常に子どもと対等な立場で接することです。親はつい偉そうになりがちだけど、誰でも上からものを言われたらイラッとするじゃないですか。だから頭ごなしに叱ったり、命令口調にならないように気をつけています」
子どもが何か悪いことをして叱るときは「ダメの一点張り」ではないという。
「ダメな理由を丁寧に説明します。そのうえで、“こうしたらいいんじゃない?”とアドバイスや“こうすると、こうなるよ”といった未来予想も説明します。子ども自身が納得しないとやらされている感が残り、モヤモヤも抱えてしまいます。なのでそこは丁寧に。だから、ちいの説教はすごーく長いです(笑)」
あとはとにかく褒めること。
「何歳だろうが褒められればうれしいですよね。だからちいは、何でも褒めちゃう。“ママ、宿題終わったよ”って子どもに言われたら“すごいじゃん、やるじゃん!”って感じです」