STEP3. キッチン
【お箸やスプーンの浅い引き出しから着手】
キッチンには、食器や調味料、調理器具、電化製品など多種多様なものが置かれ、どこから手をつければいいのか迷ってしまうことも。
「キッチンでいちばん着手しやすいのは、お箸やスプーンなどが入っている引き出し。浅くて小さめのスペースなので、5分で片づけることも可能では。買い物のときにもらう割り箸やプラスチックのスプーンなど、いつか使うかもと取っておいたものや、賞味期限切れの食品など思い入れのないものから処分を」
食器類は、使っていないものを選んで手放す。
「洗いにくい、重いなど、大きすぎる、少し欠けてしまっている、など使っていない食器にはそれなりの理由があるはずです。また、普段使っているなら別ですが、おまけでもらった食器やロゴが入ったグラスなども、手放しやすいアイテムです」
キッチンにある処分しにくいもののひとつが“引き出物”の食器類。
「片づけサポートでうかがったお宅のほとんどに、箱に入ったままの引き出物の食器がありました。『おめでたい場でもらったものは捨てにくい』と、みなさんおっしゃいますが私は“気持ちをいただくことが大切”とお伝えしています。それに、モノは“使われてはじめて輝く”。必要な人に使ってもらえるように回していくことはモノにとっても大切です」
売る、もしくは捨てるの選択をしよう。
〜まずはコレ捨て!〜
●使い捨ての箸・スプーン
●おまけ、ロゴの入った食器
●使いにくい食器
●しまったままの引き出物
STEP4. リビング
【テーブルを片づけるだけで、部屋が変わる】
家族の憩いの場であるリビングは、私物が集まりやすい場所でもある。
「最初に片づけるべきはテーブルの上。テーブルの上にダイレクトメールや調味料、薬などが置かれていると雑然とした印象に。頻繁に使わないものは処分する、時々使うものは場所を移して片づけを。よく使うものはケースに入れてテーブルに置いておくと、スッキリとした印象に」
次に手をつけるのがソファ。
「ソファの上には上着やコート、雑誌などが置かれていることが多いもの。例えば、玄関先にフックを取りつけて上着類を掛けられるようにする、ソファの隣にボックスを置くなど、家族がソファの上にちょい置きしないような仕組みをつくってみてください」
阿部さんのおすすめは“家族ごとのボックスを置く”。
「リビングにちょい置きをしたいものは自分用のボックスに入れて、各自で管理してもらうと、それだけで片づいた印象になります」
本がぎっしりの本棚も手順次第でスッキリと。
「本棚の1段だけなら5分で片づけられます。『時間ができたらやろう』と思ってそのままになっている資格や勉強の本は、情報もどんどん新しくなりますから、手放して、本気で取り組みたくなったときに買いなおしても。私自身、何十年も本棚に入れっぱなしだった英語のテキストがありましたが、思い切って処分しました」
〜まずはコレ捨て!〜
●テーブルの上に置きっぱなしのもの
●手に取って不用だと感じた本
●1か月以上たまっている紙類