何気ない習慣が、健康を守る

《4》野菜は温めて食べると消化されやすく気持ちも落ち着く

 免疫細胞の6割が集まっているという大腸の健康には、野菜に多く含まれている食物繊維が欠かせない。野菜はさっと茹でたり、軽く炒めたり蒸したりするほうが栄養分は壊れにくく、サイズもぎゅっと小さくなるので食べやすくなる。

野菜は温めるのが吉◎ イラスト/アサミナオ
野菜は温めるのが吉◎ イラスト/アサミナオ
【写真】イラストでわかる!誰でも実践できる「長生きの心得」

 さらに、煮汁も出ないので栄養素はさらに逃げにくい。電子レンジを使った調理もおすすめだ。生野菜ばかり食べているとお腹を冷やしてしまうこともあるので注意を。

《5》笑いのある生活でがんや認知症を科学的に予防

 免疫細胞のNK細胞やT細胞、B細胞、マクロファージは憂鬱な気分だと働きが低下し、笑って過ごしているときに活性化することが研究で実証された。大声で笑わなくても、顔をつくるだけでもOK。

「笑うこと」が万病を防ぐ イラスト/アサミナオ
「笑うこと」が万病を防ぐ イラスト/アサミナオ

 また、笑うと自律神経のうち副交感神経が優位になる。副交感神経は安らぎなどを感じた状態のときに優位になるため、ストレス解消にもよい。

《6》1時間に1回大きく伸びをすれば血行がよくなり温活にも

 アメリカの研究で「座りっぱなしは、寿命を縮める喫煙にも似た悪影響がある」ということがわかった。長時間座っていると血行不良になり、代謝が下がる。運動習慣がない人は、まず1時間に1回は立ち上がって大きく伸びをしたり、少し歩き回る習慣を。

座りっぱなしは危険。定期的な伸びを イラスト/アサミナオ
座りっぱなしは危険。定期的な伸びを イラスト/アサミナオ

 血行が促され、冷え性の改善にもつながる。立つことが習慣化できたら、身体をまんべんなく動かせるラジオ体操を始めてみては。