健康リスクを生むNG入浴法
・「熱い湯に入る」
42度以上の熱い湯に入ると免疫機能が抑えられるだけでなく、交感神経が優位になり血圧が上昇。さらに、浴室内の室温とお湯の温度差が大きくなるため、ヒートショックのリスクが増す。
・「長風呂」
美肌のためにパックなどをしながら長風呂をするのは間違った美容法。かえって肌の潤いを保っている皮脂が流れ出し、肌乾燥を招く。半身浴にも特別な効果はない。美肌のためにも入浴時間は10分程度に。
・「お風呂でスマホチェック」
浴室でリラックスすることで副交感神経が高まり、自律神経が整って睡眠の質を高めたり、ストレスが解消されて免疫アップにつながる。交感神経を優位にして、リラックス効果を妨げるスマホチェックのような習慣はNG。
・「お風呂上がりのビールやアイス」
お風呂上がりに冷たいものをとると、温熱作用がストップしてしまうため避けたほうがいい。また、身体の水分が多く消費された入浴後にアルコールを摂取すると、利尿作用により脱水を招くおそれも。
教えてくれた人……早坂信哉さん
東京都市大学人間科学部長・教授。温泉療法専門医、博士(医学)。高齢者医療の経験から入浴の重要性に気づき20年にわたり3万人以上の入浴を調査した、入浴や温泉に関する医学的研究の第一人者。著書に『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と溪谷社)など。
東京都市大学人間科学部長・教授。温泉療法専門医、博士(医学)。高齢者医療の経験から入浴の重要性に気づき20年にわたり3万人以上の入浴を調査した、入浴や温泉に関する医学的研究の第一人者。著書に『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と溪谷社)など。
《取材・文/井上真規子》