家が火事になった永沢君は…
5位にランクインした『永沢君の家 火事になる』は衝撃的だった。
「あぁぁぁ! 僕の大切な本が、おばあちゃんからの手紙が……。みんな燃えてなくなっちゃうよぉぉぉ」
タイトルどおり、まる子の同級生である永沢君の家が全焼するのだが、燃えていく家を前にして絶叫する永沢君の姿に、胸を痛めた人も多いはず。
ただ、浜崎さんは、
「永沢君みたいな同級生は、いないはずです。“あいつだ!”って、モデルと思える同級生がまったく思い当たらない。火事もなかったと思いますよ」
実際にはなかった出来事だったのだ。彼の中学時代を描いた漫画『永沢君』が誕生するほど、人気キャラの永沢君。ホッとしたファンも多いだろう。
1974年に発売されて爆発的なヒットとなったオモチャにまつわる『まる子、ローラースルーゴーゴ―がどうしてもほしいっ!!』は14位。
劇中では“はまじ”が親にローラースルーゴーゴーを買ってもらったと自慢する。しかし、お願いして貸してもらったまる子が壊してしまうのだ。
「実は、僕は買ってもらえなかったんです。ローラースルーゴーゴーに乗って遊ぶ友だちがすっごく羨ましかったっけ。僕も貸してもらって乗ったことがありますが、後ろのペダルを踏んで、前に進むんですよ。今のキックボードは地面を直接蹴るけどね。すごい人気でしたよ」
壊したローラースルーゴーゴーを祖父の友蔵が、泣く泣く貯金をはたいて弁償するのだが、涙を流した友蔵はいなかったようだ。
当時、日本中で話題となった未確認生物のツチノコ。30位には、まる子たちがツチノコを探しに行く『まぼろしの「ツチノコ株式会社」』がランクイン。
「小学校5~6年ぐらいだったと思います。クラスでも“100万円もらえるんだってよ!?”ってすごく話題になっていました。僕も友だちと探しに行きましたから(笑)。さくらも穂波と探しに行ったんじゃないかな」