目次
Page 1
ー 10万人をやせさせた「やせグセ」
Page 2
ー 食べすぎの原因は「ニセの食欲」
Page 3
ー ダイエットカレンダー【はじめるための3ポイント】 ー ダイエットカレンダーの記入の仕方
Page 4
ー ダイエットカレンダーの見直し方 ー 空腹感も大事なポイント
Page 5
ー ダイエットカレンダー【Q&A】 ー 工藤式ダイエット【応用編】

 全国の男女3000人以上を対象にした調査によると、4人に1人が“コロナ太り”に悩んでいるという。春に向けてダイエットを始めようと意気込んでいる人も多いだろう。

10万人をやせさせた「やせグセ」

 そこでおすすめしたいのが、体重を記録するだけでやせる「ダイエットカレンダー」。これまでに10万人をやせさせた実績を持ち、自身も25Kgの減量に成功した、くどう内科院長でダイエット専門ドクターの工藤孝文先生が提唱するダイエット法だ。

「1日1回体重を量り、専用のカレンダーに毎日、結果を書き込んで、折れ線グラフにするダイエットです。グラフの線をつなぐと成果が目に見えてわかり、その快感でβ-エンドルフィンという“やせホルモン”ともいうべき快楽物質が分泌されるので、長続きしてダイエットが成功しやすくなります」(工藤先生、以下同)

 さらに、このカレンダーをつけると、やせホルモンだけでなく、リバウンドしない「やせグセ」も手に入れることができるという。

ダイエットにおけるもっとも大事なポイントは『やせグセ』を身につけること。自分の食の行動を自己分析するクセさえ身につければ怖いものなし。二度とリバウンドしない身体になります。

 ただ、食の行動を自分で分析するのはなかなか難しいもの。そこでこのダイエットカレンダーの出番です。体重だけでなく、その日食べたものも書き込むので、簡単に振り返ることができ、自分で分析できるようになります」

 実はこのダイエット法は、日本肥満学会が肥満治療で推奨している『行動療法』と呼ばれるもの。ダイエットの方法には、食事療法と運動療法、そしてこの行動療法があり、学会では食事療法→運動療法→行動療法の順に行うよう指導しているが、先生がいちばん効果を実感しているのは3つ目の行動療法だという。

「私自身も勤務医時代にストレスで食に向かい、92Kgまで増えたことがありましたが、行動療法に取り組んで、67Kgまでやせました。

 最近も忙しくて10Kgくらい太ってしまったんですが、原因がわかっているので2週間くらいで難なくやせられました。行動を見直して自己分析するやせ習慣が身についていると、10Kgくらいあっという間に落ちますよ」

 カレンダーをつける前に、まず理解しておくべきことがあるという。

体重が増える原因は、たったひとつ。それは食べすぎです。必要以上のエネルギーをとってしまうために人間は太るのです。

 それなのに、自分が太っている原因を、運動不足や太りやすい体質のせいだと勘違いしている人が多くいます。

 運動は筋肉を増やして代謝を上げるには有効ですが、カロリー消費の効率は悪く、やせる効果はありません。また、やせやすい体質の人はいても、太りやすい体質の人は存在しません。食べすぎるから太るのです

 では、食べすぎはなぜ起きてしまうのか。