“聖職者”としてあるまじき行為をしたこの男は、青森県出身。地元大学の教育学部を卒業後、教職に就いた。現在は千葉県柏市の1K家賃5万円前後のアパートで独り暮らし。自宅アパートから8・5キロメートルほど離れた松戸市の公立中学校で数学科の教鞭をとっていた。プライベートでは、『横浜DeNAベイスターズ』ファンで、野球観戦が趣味のようだ。
どのような教師だったのか、同中学校に問い合わせるも、
「個人のことにはお応えできません」
と取材拒否。松戸市教育委員会も、
「逮捕は確認しましたが、それ以上のことは現在、情報を確認しているところなので、お伝えできません」
とのことだった。だが、冒頭の澤田容疑者の元教え子が彼の印象について教えてくれた。
水泳部と環境委員会の顧問
「とくに面白いということもなく、教え方が巧いということもない、ごくごく普通の目立たない先生でした。特徴といえば、字が汚かったぐらい(笑)。水泳部と環境委員会の顧問をやっていましたね」
別の元教え子らに話を聞いても、
「ホントに普通の先生ですよ。優しくて、普通に生徒に寄り添ってくれる先生だけど、とくにこれといったエピソードはなかったですね」
と、容疑者の印象の薄さが目立った。今後、元教え子たちが容疑者について思い返すことがあったら、この下劣な事件のことしか頭に残っていないことだろう。
澤田容疑者は今年、同中学校3年生のクラスの副担任をしていて、次のように生徒に語りかけていた。
《進級おめでとうございます。この学年に残って君たちの3年生としての姿が見ることができるのが、とてもうれしくて、とても楽しみです。最高の笑顔で最高の卒業式を迎えられるように、これまで挑戦してきた経験を存分に行かして●●中の最後の1年を全力で走り抜けましょう!! 1年間よろしくお願いします》
だが、みずからの不祥事のため、生徒たちと一緒に走り抜ける願いは反故にしてしまった。今回の被害者はもちろんのこと、生徒たちにも心から謝るべきである。