抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)エキス顆粒クラシエ(第2類医薬品)
生理前のイライラや精神不安に最適
女性ホルモンの変動に伴う精神神経症状や身体症状を指す“血の道症”に効能を示す漢方薬。
「生理前のイライラや興奮を鎮めてくれます。私は生理前に飲むのですが、むくみや美肌効果も期待できるのでおすすめです」(工藤先生)
【効能・効果】神経症、不眠症、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症など
【用法・用量】成人(15歳以上)1回1包を1日3回(食前または食間)
クラシエ ●https://www.kracie.co.jp/
加味帰脾湯(かみきひとう)エキス顆粒クラシエ(第2類医薬品)
疲れや不眠の悩み解消に最適
服用すると熟睡できる、と工藤先生。
「疲れを感じたときに数日間飲みます。服用時の注意点は、構成成分に含まれる『サンシシ』と『カンゾウ』。サンシシは腸の血管に悪影響を及ぼす可能性があるので、長期間内服している人は定期的に腸の検査を受けましょう。一方のカンゾウは、高血圧や筋肉痛を招くリスクも。症状が出たときは内服を中止してください」(工藤先生)
【効能・効果】貧血、不眠症、精神不安、神経症
【用法・用量】成人(15歳以上)1回1包を1日3回(食前または食間)
クラシエ ●https://www.kracie.co.jp/
総合内科・漢方外来
みやま市工藤内科副院長 工藤あき先生 ●高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、胃カメラでのがんの早期発見、心身を整える漢方治療に取り組む。「病気をみる」のではなく「1人の人間として患者さんをみる」をモットーに診療に尽力。
工藤先生の市販薬との付き合い方
「手軽に入手できるので、体調がすぐれないときは最初に市販薬を試すのはよいと思います。でも、服用後も症状が2〜3週間続いたり、服用中は落ち着いていても飲むのをやめたら症状が出る場合は医療機関を受診しましょう」
『クラリチンEX』(第2類医薬品)
服用しても眠くなりにくいのがイイ
花粉症の時季に手放せない市販薬だが「じんましんが出たときに頓服します」と、土屋先生。
「1日1回の服用で済み、眠気も出ないのでおすすめ。1日の用量を守り、数日内服する際は同じ時間帯に飲みましょう」(土屋先生)
【効能・効果】花粉、ハウスダストなどによる鼻みず、鼻づまりなどのアレルギー症状の緩和
【用法・用量】1日1回1錠
大正製薬 ●https://brand.taisho.co.jp/
皮膚科
つちやファミリークリニック 土屋佳奈先生 ●つちやファミリークリニック浅草院院長。1日に100人以上の肌の悩みと向き合う。「すべて自ら試す」がモットーの自称・皮膚オタク。肌への摩擦を少しでも軽減する「ミニマムスキンケア」を提唱する。
土屋先生の市販薬との付き合い方
「クリニックを受診できないときに、まず市販薬を使用するのはひとつの手です。ただし、効果が感じられない場合は新たな市販薬を試すのではなく、クリニックを受診するのがベスト!」
〈取材・文/大貫未来(清談社)〉