宮城容疑者は、見沼区にある築50年の木造2階建て、家賃6万円ほどのアパートで、母親と2人で暮らしていた。近所の住民によると、

「10年ほど前から60歳を超えたぐらいのお母さんと住んでいました。息子さん(容疑者)は170センチメートルぐらいで、ちょっと小太り。会ったら挨拶はしますが、口数の少ないおとなしい人という印象です」

 別の住民は容疑者親子について、

「2人とも働いてるね。すごく早朝だったり、夕方から出かけたりしていたから、24時間営業のコンビニや夜から営業する居酒屋あたりじゃないかな。容疑者は服装からして、サラリーマンという感じもしなかったから」

ゴミ出しを手伝ってくれる親切な人

 また別の住民は、容疑者に対して好印象を抱いていたという。

「つい最近、私がゴミ出しをしていたら、彼(容疑者)が手伝ってくれてね。えっ、こんなに親切な人がいるのって驚いたぐらい」

 容疑者は、17~22年ほど前には同区の県営団地に住んでいて、近隣住民は彼らのことを覚えていた。

「とても、そんなことする子じゃない。ただ純粋すぎるほど純粋だったからね……本当に付き合っていると思い込んでしまっていたのかも。気が小さい子だったから、今だに信じられない」

 小中学校時代の同級生は、

「勉強も運動もできなくて、明るい子でもなかった。地味で目立たない子だったから、友達も少なかったと思う。彼は母子家庭で、経済的にも恵まれていなかったですが、少なくても人を傷つけたり、日常的に悪いことをしたりする人間ではなかった」

 同級生はさらにこう続けた。

「付き合ってもいない二人がラブホテルに行くのだろうか。そこは不思議だなと。彼(容疑者)は最終的には罪の意識に苛まれて、自首したんでしょうね……」

 いずれにしても、自らの手で命を奪った罪はあまりにも大きい。