女性はがんの発症が若年化
日本では現在、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡するといわれる。特に女性はがんの発症が若年化の傾向にある。いったいがんはどのように発生するのか。
「がんは遺伝子のエラーが積み重なり、細胞ががん化することが判明しています」
遺伝子は日常的にエラーを起こしており、通常であれば、修復されない細胞は自滅する。「しかし、一部のそうならない細胞が『がん細胞』になります。人間の身体では、通常でも毎日約5000個のがん細胞が発生しているといわれています。しかし、その都度、リンパ球などの『免疫細胞』ががんを消してくれるのでがんになりません。これが自然治癒の力です」
しかし、このシステムが体内で働かなくなる人がいる。
「リンパ球の働きは『ホルモン』と『自律神経』によってコントロールされています。この2つの働きが乱れると、がん細胞が増えていき、がんになる。それを引き起こす要因となるのが、現代人の悪い生活習慣なのです」
自律神経には交感神経と副交感神経がある。交感神経は日中や興奮時に優位になりやすい。反対に副交感神経が優位になると、リラックスモードにかわる。
「がんを退治するリンパ球がより働くのは、副交感神経が優位なとき。例えば睡眠中は副交感神経が優位になりますが、これまで診てきたがん患者さんは睡眠が足りていない人ばかりでした。私たちががんになるのはリンパ球の働きを邪魔する生き方をしているせい。だがら、“がんが嫌がる生き方”をするべきです」
がんになるメカニズム4つ
1. 悪い生活習慣がホルモンと自律神経の働きを乱す
2. リンパ球の働きが邪魔される
3. その日にできたがん細胞をすべて消し切らない
4. 消し残りのがん細胞が増えてがんになる!