クリニック5か条を習慣化させた患者IさんのCT腹部画像

胃がん患者IさんのCT腹部画像(写真提供/船戸クリニック)
胃がん患者IさんのCT腹部画像(写真提供/船戸クリニック)
【画像】5か条の生活習慣を習慣化させて小さくなったがん(CT腹部)

 Iさんは73歳の男性。来院時、進行胃がん、多発肝転移、がん性腹膜炎(腹水)、両下肢浮腫があった。このままなら余命3か月、抗がん剤治療をすれば6か月から1年という診断だった

4ヶ月後の画像を見ると…

 週1~2回の点滴(栄養剤、若干のステロイドなど)を行うとともに、「5か条」だけを習慣化したところ、肝臓の約9割を占めていた腫瘍が縮小していた

 また、がん患者の臨床経験から、がんになりやすい人がいることもわかってくる。

がんになる人は無理をしている人が多い。『我慢して』『頑張る』『頑固者』なので、頭文字から“3G”と呼んでいます」

 日本人らしくまじめで自分の規範を持ち、それを踏み外さないようにする。

「『頑張らなきゃ』というストレスがんを助長するエネルギーになります。生きていくうえではある程度の頑張りは必要かもしれませんが、頑固な性格だとそれが習慣化してしまうのがよくない。やりたいことや楽しいことを後回しにしてしまう3Gの人は、自分の生活を犠牲にしがちです。そんな窮屈な生き方は捨てたほうがいい」