日本酒の最強おつまみ

 日本と相性がいいヘルシーおつまみは揚げ出し豆腐だ。

胃を守る!【揚げ出し豆腐】

揚げ出し豆腐はアルコール度数の高い日本酒から胃を守るのに最適なおつまみ(画像はイメージです)
揚げ出し豆腐はアルコール度数の高い日本酒から胃を守るのに最適なおつまみ(画像はイメージです)
【写真】お酒別に相性バッチリ!しかも健康に良いおつまみを紹介

「揚げ出し豆腐は、その名のとおり、豆腐に衣をつけて揚げ、だし汁で味をしみ込ませたもの。揚げてあるので適度な油分があって温かく、胃の粘膜を保護してくれます。アルコール度数の高い日本から胃を守るのに最適なおつまみといえます」

揚げ出し豆腐や天抜きがおすすめのワケ
〈1〉適度な油分で胃を守ってくれる
〈2〉温かいので胃にやさしい

 サッパリした冷ややっこもいいが、健康面を考えるなら、揚げ出し豆腐に軍配。

 また「そば屋で一杯」というときにぜひチャレンジしたいのが「天抜き」。日本を飲んでいる間にそばがのびないよう、天ぷらそばからそばを抜いたものだ。

 濃いめのだしにつかった天抜きは、適度な油分が胃をアルコールから守ってくれ、味覚的にも日本と相性バッチリ。少し背伸びして頼んでみてはどうだろう。

塩分排出!【青菜のおひたし】

 日本好きは、ついついしょっぱいおつまみを食べがちだ。そうでなくても日本人は塩分のとりすぎが指摘されている。

 厚生労働省の資料によると、食塩摂取の目標値は女性の場合は1日6・5グラム未満だが、実際に摂取している平均の食塩量は9・3グラム。塩分のとりすぎは高血圧を招き、胃がんや脳卒中、慢性腎臓病などを引き起こすリスクを高めてしまう。

青菜のおひたしに含まれるカリウムは食塩を体外に尿として排泄させる(画像はイメージです)
青菜のおひたしに含まれるカリウムは食塩を体外に尿として排泄させる(画像はイメージです)

 塩分のとりすぎを防ぐには「カリウムを含む野菜を食べるといい」と秋津先生。カリウムは食塩を体外に尿として排泄させる働きがあるからだ。

 カリウムを多く含む野菜は、ほうれん草やモロヘイヤ、小松菜などの青菜が代表的なので、これらの青菜のおひたしをしょうゆ控えめでつまむといい。

 なお、腎臓病の人、高齢者で体力が低下している人は、カリウムのとりすぎに注意が必要なので医師に相談を。

教えてくれた人

秋津壽男先生
秋津医院院長。テレビ東京『主治医が見つかる診療所』では、「何でも解決スーパー町医者」として初回からレギュラー出演。出版物や講演、テレビ出演など多数。

取材・文/江頭紀子