今泉さんのリアル食卓

 今泉さんはブログやインスタ(kumi_imaizumi0115)で日々の食事を紹介している。今回はその中から1日分の献立を拝見。3食でとれるカルシウム量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」で推奨されている650mgの約2倍! 1食しかまねできないとしても効果てきめんだ。

【朝】一日の計は朝にあり!しっかりバランスを考えて

 パンやおにぎりだけ、と簡単にしがちな朝食だが、1日トータルで十分に栄養をとるためには、朝食もバランスのいい献立にするのがベスト。

梅納豆とじゃこと野菜のみそ汁

梅納豆とじゃこと野菜のみそ汁で朝ごはん
梅納豆とじゃこと野菜のみそ汁で朝ごはん
【写真】骨を育てるのは「食事」だけじゃない!大事な3本柱を解説

 じゃこを入れてだしに使い、ねぎと小松菜の具だくさんみそ汁で、カルシウムやビタミンK、ビタミンCをたっぷり補給。納豆は梅干しを少し添えて、タレはなし。白菜漬けは減塩でさっぱりと。

オートミール豆乳おかゆご飯

オートミール豆乳お粥の朝ごはん
オートミール豆乳お粥の朝ごはん

 かぶなどの野菜を鶏がらスープで煮て、ミネラルが豊富なオートミールと豆乳を加えてひと煮立ちさせたやさしい味のおかゆ。ぬか漬け、ザーサイと食べれば、味のアクセントに。デザートに梨を添えて。

【昼】単品料理でもOK、でも具はたくさん入れて

 惣菜パンや麺類だけでは栄養不足。単品料理にするとしても、具はたくさん入れるように心がけて。栄養もとれるし、手軽に食べられて一石二鳥。

米粉の具だくさんチヂミ

米粉のチヂミで昼ごはん
米粉のチヂミで昼ごはん

 いかゲソと桜エビ、ニラ、かぶの葉、卵などの具材がたっぷりのチヂミ。タレは酢じょうゆにすると、酢の酢酸効果でカルシウムの吸収がよくなる。減塩野菜ジュースと一緒に。

納豆チャーハン

納豆チャーハンで昼ご飯
納豆チャーハンで昼ご飯

 カルシウム、ビタミンK、葉酸が豊富な納豆はほぼ毎日いただいている。チャーハンに加えてうまみたっぷりのひと皿に。抗酸化作用の高いらっきょうなど、残り野菜を付け合わせに。

【夜】メイン料理でタンパク質をしっかり補給

 毎日食べたい6つの食材から、まだ食べていないものをチョイスして献立に盛り込んで。メイン料理に肉か魚を必ずとって、タンパク質もしっかり補給。

サンマの塩焼きと野菜のオイスター炒め

秋刀魚の塩焼きで減塩晩御飯
秋刀魚の塩焼きで減塩晩御飯

 サンマは、ビタミンDが豊富なまいたけと一緒に焼き、梅おろしを添える。長芋、ピーマン、とうもろこしはオイスターソースでさっと炒め、インゲンはゆでてごまとポン酢で味つけ。

牛アスパラ炒めご飯

牛アスパラ炒めの晩御飯
牛アスパラ炒めの晩御飯

 オイスターソースで味つけした牛肉の炒め物は、アスパラ、にんじん、玉ねぎも加えて彩りも栄養もばっちり。ビタミンCやミネラルを多く含むサニーレタスのサラダをたっぷり添えて。

教えてくれたのは……

今泉久美さん
料理研究家、栄養士。大病をし、薬の副作用に骨粗鬆症があることがわかり、年齢的にも“骨づくり”が必要と、食事と生活習慣を見直す。ブログで発信したところ話題に。『いくつになっても「骨」は育つ!』(文化出版局)など著書多数。

取材・文/樫野早苗