12月23日に、89歳の誕生日をお迎えになる上皇さま。今年を振り返ると、上皇ご夫妻にとって大きな変化があった。
「4月には、約2年間住まわれた港区高輪の仮御所から赤坂御用地の仙洞御所へ移られました」(皇室担当記者)
お引っ越しの間は、葉山御用邸に2週間滞在された。
美智子さまのお誕生日が「絵本記念日」に
「'20年にコロナ禍になってからは“おこもり生活”を続けておられたため、久しぶりの遠出でした。ご静養中には、御用邸裏の海岸をおふたりで散策されたり、近隣のご友人宅を訪問されたり。地元住民と交流できる機会もあり、心安らぐ時間を過ごされたことでしょう」(同・記者)
現在住まわれている赤坂御用地は、ご結婚後30年あまりを過ごされた思い出の地。ご夫妻は、散策や音読をなさるなど規則正しく穏やかな日々をお送りになっている。
「敷地内には秋篠宮邸もあるため、ご散策中に秋篠宮さまと遭遇し、歩きながら話されることも。そばにご家族がいて、心強く思われているようです」(上皇職関係者)
8月には美智子さまが、右脚ふくらはぎに血栓ができる『深部静脈血栓症』と診断され、9月には上皇さまが白内障と緑内障の手術を受けられた。ご高齢の上皇ご夫妻に対し、ご友人などから体調面を案じる手紙が届くという。
一方、絵本を通じて美智子さまと親しくなった、絵本の編集者の末盛千枝子さんは、来たる2023年に期待を寄せている。
「美智子さまが子ども時代の読書の思い出を回想された『橋をかける』という単行本が、ベトナム語に翻訳されて出版されています。この著書がきっかけとなり、ベトナムでは日本の絵本文化が広まり、美智子さまのお誕生日である10月20日が“ベトナム子どもの本の日”に制定されました。日本との外交関係樹立50周年となる来年、その前後を“絵本ウイーク”とし、イベントを行う予定だそうです」