ニセ医学を見抜く3つのワード

 ニセ医学を見抜くための方法はないのだろうか。

「ネット検索で『好転反応』『毒がたまっている』『海外では当たり前』といった言葉が出てきたら、危ういと思ったほうがよいです。

 何か身体に不調が出てきても『好転反応』と言って押し切り、何かにつけては『毒がたまっている証拠』だといい、『その治療法の名前をあまり耳にしないは日本が遅れているから』だと説明するのですが、そんな健康法などありません。

 情報発信者は、マネをして被害を受けた人がいても責任はとりません。すべて信じた人の自己責任になるのです」

 桑満先生によると、ニセ医学にハマりやすい人は、金銭的に余裕がある人、素直な人、きちんとした医療や医師そのものに不信感を抱いている人だという。

「『フォローしていたインスタグラマーが推していたから』と軽い気持ちで、怪しいサロンに行ってしまうんです。でも、高額な施術ローンを組まされたり、ダイエットや健康サプリをすすめられたり、ドツボにハマっていくことも」

 誰でも簡単にSNSで発信できるようになり、さまざまな情報が流れているいま、簡単にだまされない冷静な目を持っておく必要がある。

「自身のSNSでニセ医学を発信する悪徳ドクターもいます。医師免許だけで簡単に信用しないほうがいいかも、とすら思います」

桑満おさむ先生●五本木クリニック院長。ニセ医学バスターとして、テレビや雑誌でも活躍中。著書に『“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!』など。
桑満おさむ先生●五本木クリニック院長。ニセ医学バスターとして、テレビや雑誌でも活躍中。著書に『“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!』など。
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教えてくれたのは……桑満おさむ先生●五本木クリニック院長。ニセ医学バスターとして、テレビや雑誌でも活躍中。著書に『“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!』など。

(取材・文/宇野美貴子)