目次
Page 1
ー 4年ぶりの重症度リスク、例年以上に警戒を!
Page 2
ー シーズン前の予防服用で薬の量を減らせる!
Page 3
ー 多様化するアレルギー。かかりつけ医に相談を ー 花粉症・アレルギーでQOLを下げない予防策5か条

 

 花粉の飛散量が少なかったうえ、コロナ禍のマスク生活が功を奏し、比較的穏やかに過ごせた人が多かった昨年の花粉シーズン。「毎日ツラいということはなかった」「ひどい日だけを飲めば乗り切れた」といった声も多く聞かれていたが、今年はどうなるか。

4年ぶりの重症度リスク、例年以上に警戒を!

2020年から比較的少ない飛散量だったが、今年は4年ぶりに例年値を超える予測が! ※日本気象協会観測より
2020年から比較的少ない飛散量だったが、今年は4年ぶりに例年値を超える予測が! ※日本気象協会観測より

 予測では、昨シーズンに比べて花粉飛散量が多い傾向にあるエリアがほとんどで、特に東北・関東甲信で非常に多いと予想。アレルギー専門医の岸本久美子先生も“例年以上に警戒が必要”と言う。

飛散量が多いことに加え、昨年に比べて屋外でのマスク着用も緩和。お出かけをする人も増えているので、より気をつけたほうがよいと思います」(岸本先生、以下同)

 では、どんな花粉症対策を行うのがよいのか。岸本先生は、有効なのは“シーズン前”の対策だと断言する。

「本格的に飛散が始まる前の1月末~2月上旬から、アレルギー症状を抑えるを服用するのが有効です。症状が出る前からを使うことで、ほとんど症状が出ることなくシーズンを終えられることも少なくありません」

 花粉症の症状が比較的重く、毎年経口ステロイドを服用している人や点鼻・点眼と内服を併用している人は、特にシーズン前の対策が重要。症状にかかわらず、屋外に出る機会が多く花粉を受ける量が多くなりがちな人も「ぜひ早めの対策を行ってほしい」と話す。