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花粉の飛散量が少なかったうえ、コロナ禍のマスク生活が功を奏し、比較的穏やかに過ごせた人が多かった昨年の花粉シーズン。「毎日ツラいということはなかった」「ひどい日だけ薬を飲めば乗り切れた」といった声も多く聞かれていたが、今年はどうなるか。
4年ぶりの重症度リスク、例年以上に警戒を!
予測では、昨シーズンに比べて花粉飛散量が多い傾向にあるエリアがほとんどで、特に東北・関東甲信で非常に多いと予想。アレルギー専門医の岸本久美子先生も“例年以上に警戒が必要”と言う。
「飛散量が多いことに加え、昨年に比べて屋外でのマスク着用も緩和。お出かけをする人も増えているので、より気をつけたほうがよいと思います」(岸本先生、以下同)
では、どんな花粉症対策を行うのがよいのか。岸本先生は、有効なのは“シーズン前”の対策だと断言する。
「本格的に飛散が始まる前の1月末~2月上旬から、アレルギー症状を抑える薬を服用するのが有効です。症状が出る前から薬を使うことで、ほとんど症状が出ることなくシーズンを終えられることも少なくありません」
花粉症の症状が比較的重く、毎年経口ステロイド薬を服用している人や点鼻・点眼薬と内服薬を併用している人は、特にシーズン前の対策が重要。症状にかかわらず、屋外に出る機会が多く花粉を受ける量が多くなりがちな人も「ぜひ早めの対策を行ってほしい」と話す。