Q. 病気になりやすい50代、保険は必須?

A. 金額を上げる
B. なくていい

正解は……B
医療保険・死亡保険は基本、貯蓄でカバーを

「支出の見直しで、まっさきにすすめるのが保険。子育て終了世帯は高額な死亡保障は不要なので、その分を貯蓄に」

 医療費も「高額療養費制度」で年収370万〜770万円以下の世帯なら月額自己負担の上限は8万7430円ですむ。さらに会社員、公務員なら「付加給付」で月額自己負担が2万〜2万5000円で収まる場合も。

Q. 年齢を重ねると増える医療費。節約するには?

A. 通院を減らす
B. ジェネリック薬にする

正解は……B
ジェネリック薬を選び健康的な生活を

 年代が上がると増える医療費。5種類以上の薬を処方されている人の割合は65歳以上で約3割、75歳以上で約4割という調査も。

「例えば、そのうち2種類を、60円の薬から20円のジェネリックに替えると、月額2160円の薬代を節約できます。健康にまさる節約はありません。運動習慣を今から身につけて」

Q. ローンを複数抱えていたらどこから返すべき?

A. 住宅ローン
B. 車のローン

正解は……B
繰り上げ返済はカード、車、住宅の順で

「繰り上げ返済は金利が高い順にカード、車、住宅で返済するのがベストです」

 住宅ローンは住宅ローン控除が終わってから繰り上げ返済をするほうが節税になる。また、今は金利が上昇傾向なのでローンの借り換えには向かない。変動をチェックして、タイミングを見計らうことが大切だ。

Q. 貯まったお金をどうしたらいい?

A. 定期預金に入れる
B. 投資に回す

正解は……B
「長期・分散・積立」の積立投資で資金を増やす

「節約するというのは稼ぐのと同じこと。節約して得たお金は定期預金ではなく、投資に回しましょう」

 投資信託なら100円からできる。10年以上、世界のさまざまな資産に、定期的に一定額をコツコツ投資することでリスクを減らしてお金を増やすことが可能だ。初心者にはプロに預けるだけの投資信託の「積立投資」がおすすめ。

Q. 老後まで考えると持ち家と賃貸、どっちがお得?

A. 持ち家
B. 賃貸

正解は……A
長生きした場合は持ち家のほうが安心かも

 持ち家と賃貸では、生涯ベースでみるとほぼ総額は同じ。ライフスタイルや価値観、住宅の価格やローンの金利などさまざまな条件によって、ベストな選択が変わってくる。

「ケースによって違いますが、老後に賃貸で家賃を払い続けるのは負担が大きいのも事実。そう考えると、持ち家のほうが安心かもしれません」

節約メリットが大きい「車のリストラ」
 車の年間平均維持費は保険やガソリン代、高速代など1台あたり約20万〜30万円。車両購入代を考えると、年間の実質負担額は30万〜50万円にもなる。
 駐車場代が別だと、さらに10万円が上乗せされるなど、高額な固定費がかかってしまう。年間60万円としても、55歳から20年間、車を持ち続けることで1200万円のコストがかかる。
「都心部ならバスやタクシー、レンタカーやカーシェアリングなど、さまざまな代替手段があるのでそれで十分。地方在住で車を手放せない場合は、軽自動車に買い替えも検討しては」

節約メリットが大きい車のリストラ ※画像はイメージです
節約メリットが大きい車のリストラ ※画像はイメージです
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