いよいよ夏が到来! 肌見せのシーズンに、駆け込みで「糖質オフダイエット」を考えている人も多いのでは?
パパッと完成するから無理なく続けられる!
その名前はだいぶ定着しているものの、「なんとなく難しそう」「ルールが細かいんじゃない?」というイメージも。管理栄養士の森下久美子さんに聞いてみると、
「名前だけがひとり歩きし、間違ったルールで行なっている方も多いです」
ダイエット指導も行う森下さんが、何万人もの食事を見てきた中、ほとんどの人が糖質過剰の食生活だったという。
「お菓子の食べ過ぎはもちろん、食事代わりの菓子パンや清涼飲料水などからも、多くの方は無意識のうちに糖質をとり過ぎています。
それを適正量に抑えることはもちろん必要なのですが、糖質さえ抑えれば脂質はいくらとってもいいというような誤った認識や、バランスが偏った食事はNGです」(森下さん)
そして、やせる効果と同時にリスクも知っておくことが大切。
「炭水化物は、糖質と食物繊維でできています。つまり糖質を控えようとすると炭水化物の摂取が減るため、結果的に食物繊維の摂取量が減ってしまいます。お米や芋類を避けると、食物繊維やビタミン、ミネラルが不足することが多いのです」(森下さん)
腸内環境のためにも、食物繊維不足は避けたいところ。健康的に糖質オフダイエットを成功させるためには、必要な栄養をとりつつ、無理なく継続することが大切なのだ。
そこで今回は、料理研究家で栄養士のほりえさちこ先生に、短時間で作れる糖質オフおかずを教えてもらった。
「糖質オフメニューは、その名のとおり糖質を下げるため、甘みのある調味料や食材をカットしているのですが、味や食べ応えが物足りないのでは、という声も聞きます。
そんな時は香味野菜やスパイスなどで味にアクセントをつければ、物足りなさをカバーすることができますよ」(ほりえさん)
「糖質の多い食材や調味料を避け、味をぼやけさせないコツがわかれば難しいことはありません。これから紹介する時短レシピを試して、感覚をつかんでくださいね。最初は3食のうち1食だけトライしてみるのもおすすめです」 (ほりえさん)
糖質オフの時短おかず 2ステップだから簡単♪
キャベツのお酢煮/全量分糖質量13.9g
レンチンですぐでき!冷たいままでもおいしい
材料(作りやすい分量)
・ベーコン……4枚
・キャベツ……300g
A〔酢……大さじ2、顆粒鶏がらスープの素……小さじ1〕
・塩・粗びき黒こしょう……各適量
【作り方】
(1)キャベツは1cm幅に切り、ベーコンは細切りにする。
(2)耐熱容器に(1)とAを入れてふんわりラップをし、電子レンジで4〜5分加熱する。塩、こしょうで味をととのえる。