目次
Page 1
ー ずっと1人でいる理由
Page 2
ー 持ちネタのマッチものまね誕生秘話
Page 3
ー 役者の道にシフトした理由は

 俳優として出演作が絶えない片岡鶴太郎が人生後半からの生き方を綴った著書を刊行した。そこで、人生の前半について聞いてみると“ひょうきん”なエピソードが飛び出した。

ずっと1人でいる理由

 放送中のドラマ『警部補ダイマジン』(テレビ朝日系)や、8月25日に公開した映画『春に散る』などに出演し、俳優として出演作が絶えない片岡鶴太郎。自身のインスタグラムでは、ファッションを楽しむ様子や画家としての一面も披露し、人生を謳歌している様子がうかがえる。

 そんな彼が、人生の後半を楽しむ方法を綴った著書『老いては「好き」にしたがえ!』(幻冬舎)を刊行。“前半”と“後半”では、どのような変化があったのか。

今はずっと1人でいます。昔は仕事も忙しかったし、仲間や仕事の人間関係も多く、5~10人で食事するっていうことが常。家族もいたし、常に人に囲まれていたんですけど、今はスタッフを極力少なくして、食事も1人で作って1人で食べます。絵を描くのもヨガも仕事の現場に行くまで、ほとんど1人です

 だからといって、大人数でいることに疲れたというわけではない。

1人で全部、完結できるというか、むしろ1人じゃないとできないことが多い。セリフを覚えるのも1人でやらないとダメだし、そのほうが仕事をしやすいというだけなんです

 現在の生活になり、お金の使い方も変わったという。

ほとんどお金を使わなくなりました。使うとしたら、服だけですね。お金を使わないと決めているわけじゃなく、ただ単に使っていないだけ。まったく我慢もしていません。若いと、お金が出ていくことが多いじゃない。

 人付き合いも多いし、後輩もできてくるし、そのときにいちばん流行ってるお店へ行って、バラエティーで話せるネタの収集もしたかったし……」

 カードで支払っていたため、金額の意識もなく相当、使っていたという。

仕事が終わると必ず、5~6人でお酒飲んでバカ話していましたからね。これ、ちゃんと経費で落とさなきゃいけないからって、領収書だけもらって(笑)

 お金はもちろん、遊び方も派手で……。

六本木のディスコはすごかったな。深夜1~2時までテレビの収録をして、それからディスコ行って。それで朝4~5時まで遊んでいました。若かったからできたし、その時代の最先端な遊びでしたから、やっておいてよかったと思います。今やるのは絶対、無理ですけどね(笑)