壮絶なダイエット人生を変えた保健師への転職
多くのダイエット難民をリバウンド地獄から救った“瞬食ダイエット”提唱者の松田リエさん。小学5年生のころから体型が気になり、これまでに無謀な食事制限、ハードなエクササイズ、高額エステなど様々なダイエットに失敗してきた壮絶な過去がある。
「看護師として社会人をスタートしましたが、自分に自信が持てないネガティブなところがあり、ストレスを抱えると食事が乱れ体重が増えていきました。体脂肪率は30%台になり、貧血、PMS、冷え性、肌の不調などトラブルだらけの身体に。流行りのダイエットを試してもやせることはなく、精神的にも肉体的にも限界でした」
20代前半、ダイエットに失敗し理想の自分でいられないストレスから、当時好んで食べていたのは、こってり高カロリーなものや甘いドリンクだったという。
「冷凍庫には常にカルボナーラをストックして夜遅い時間に食べたり、日中はクリームをもりもりにのせた甘〜いドリンクを飲んだり……。一方で帳尻を合わせようとダイエットサプリだけ、スープだけと食事を極端に抜く日を作っていました」
そんなとき、予防医療の保健師に転職する機会が訪れる。生活習慣病やメタボリックシンドロームの患者に食事指導を行うようになり、栄養や身体の勉強に本格的にのめり込んだ。
「患者さんと接するうちに“このままではダメだ、自分自身の食事改善にも取り組もう”と決心しました。肉や魚、野菜、ごはんをしっかり食べると栄養で身体が満たされ、脂肪が燃焼しやすくなって食欲をコントロールできることも実感。何をやってもだめだったのに、1年で体重は12キログラムも減り、考え方も前向きに変わっていきました」