まずは家事の“めんどくさい”を徹底的に洗い出す
往復回数を減らせば負担も大幅減!
akiさんが心がけているいちばんのポイントは「その家事をするとき、動くルート上に必要なものを配置する」こと。
「動線から外れると、家事がめんどうになる三大ポイント『行ったり来たり』『使うものを探す』『何をすべきか混乱する』が発生します」
例えば、akiさんが家事の中でいちばんめんどうだと感じていたのは洗濯。
その理由は「洗剤がこぼれてイラッとするし、乾いた洗濯物を畳んで、家のあちこちに戻すのも、靴下をペアにするのもおっくう」。
そこで、洗剤容器の厳選や靴下は同じ種類でそろえて、ペアにする必要なく収納、など改善を重ねた。
スムーズな洗濯導線が確立されてからは、洗濯への抵抗感が消えたという。
「以前は洗面所が狭いのが不満で、家を建てたときに失敗したなと思っていたんです。狭くて嫌だと思うと余計に家事ストレスがかかります。でも、動きにくいからこそ工夫のしがいもある。今はそんな後悔もなくなりました」
また、掃除機がけも、いちいち扉つきのクローゼットから掃除機を出し入れするのが手間となり“やりたくない家事”となっていた。
「何かをするとき、手間がかかるとか、ムダな動きがあると“苦手”と感じます。だからすぐに使えるようリビングの壁にかけて、手に取りやすい位置へと変更」
さらに床に置いてあるモノが多ければ多いほど、それらをいちいちどかして、通路を確保しなければならない苦痛も解消。
「床には一切モノを置かないよう、ゴミ箱やソファ代わりに使っている大きなクッションもすべてつったり、立てかけたりして“浮かせて”収納。テレビ台もなくして、壁掛けにしました」
家事の中で、めんどくさい、嫌だと感じるポイントはその人次第。
何もかもがめんどくさい! と思う人ほど家の中には改善の余地がたくさんあるということ。チェックリストを参考に、そうした家事を洗い出してみよう。
セルフチェック「めんどう家事」を洗い出し
□最近家事で、イラッとしたのは?
□最近、探し物をしたのはどんなとき?
□いちばんめんどうと思う家事とその理由は?
□ついつい掃除を放置しがちな場所は?
□掃除を始める前に、気が重くなる原因は?
□いつも使う食器をワンアクションで出せる?
□家族に“あれどこにある?”と聞かれてすぐわかる?
□“あれ取って”とよく言われない?
□家族みんなが使う道具の場所は、全員が把握している?
□家族のものが散らかりがちな場所やタイミングは?
余計なイライラに時間を割かないために“どうすればラクになる?”と考えてみて!