冬の病気を防ぐ0円温活習慣3

(1)白湯を飲む

 朝起きたら冷たい水ではなく、白湯をコップ1杯ほど飲むようにする。温かい水分が送り込まれるので腸が活発に働き始める。身体が温まり血管の弾力性が向上する。白湯の温度は人肌程度でも、もっと熱い60℃ぐらいでもよい。自分が心地よいと感じる温度で飲むようにする。

(2)太ももを温める

 大きな筋肉がある太ももには、多くの血管が通っている。太ももを温めれば血流がスムーズになって、血管に老廃物がたまりにくくなる。血流によって全身に熱が運ばれて身体を温められる。小型の湯たんぽや、お湯を入れた耐熱用のペットボトルなどを太ももに乗せる方法なら手軽に行える。

太ももを温める(イラスト/やまだやすこ)
太ももを温める(イラスト/やまだやすこ)

(3)深めの「温め呼吸」で全身ポカポカに

 呼吸は自律神経と関わりが深く、ゆっくりと深呼吸をすることで副交感神経が優位になって身体がリラックスする。副交感神経が優位になると血管が広がり、血流も促進される。身体が温まるだけでなく、血圧を下げる効果も期待でき、脳卒中や心臓病などを防ぐことにつながる。

深めの「温め呼吸」で全身ポカポカに(イラスト/やまだやすこ)
深めの「温め呼吸」で全身ポカポカに(イラスト/やまだやすこ)
川嶋朗先生●医学博士。神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授、統合医療SDMクリニック院長。統合医療の第一人者。著書は『冷えとりの専門医が教える病気を防ぐカラダの温め方』(日東書院)ほか多数。
川嶋朗先生●医学博士。神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授、統合医療SDMクリニック院長。統合医療の第一人者。著書は『冷えとりの専門医が教える病気を防ぐカラダの温め方』(日東書院)ほか多数。
教えてくれたのは……川嶋朗先生●医学博士。神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授、統合医療SDMクリニック院長。統合医療の第一人者。著書は冷えとりの専門医が教える 病気を防ぐカラダの温め方(日東書院)ほか多数。

(取材・文/松澤ゆかり)