目次
11月20日、皇宮警察本部の音楽隊設立70周年を記念する演奏会が皇居内で行われた。天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、佳子さまが出席され、“ご一家大集合”となった。
皇族大集合となった演奏会
「三家族がおそろいになるのは、新年一般参賀以来のことでした。このようにご一家が集合すると、皇室の一体感がうかがえますね。もしかすると、これは美智子さまのお計らいかもしれません。
というのも、美智子さまは家族のどなたかが苦しい状況にあるときには、“それは家族全体の苦しみ”だと捉えておられます。眞子さんの結婚騒動以降、マイナスなイメージがつきまとう皇室の現在を案じ、団結を図られたようにも感じられます」(皇室ジャーナリスト、以下同)
皇后として30年間、責務を全うされてきた美智子さま。その功績はある意外な場所にも残っている。
「ベトナムでは美智子さまの誕生日である10月20日を“子どもの本の日”と定められています。今年は首都・ハノイで、美智子さまの誕生日前後に“絵本ウィーク”が開催され、日本の絵本や、ベトナム語に訳された絵本が多数展示されました」
このきっかけとなったのが、美智子さまが自身の子ども時代の読書の思い出を綴った著書『橋をかける』だ。
「'17年に、在位中だったご夫妻はベトナムを訪問されました。当時のベトナムは長く戦争が続いた影響で、絵本がまったく普及していなかったそう。それを知った美智子さまは帰国後、大使館を通じて『橋をかける』を贈呈。それがベトナム語に訳され、それ以降、ベトナムで日本の絵本が広まったんです。このことが“子どもの本の日”の制定につながったのです」