美智子さまは、国内の人々にも幸せを

'18年8月、北海道の竹内農園にて花豆の説明を受けられる上皇ご夫妻
'18年8月、北海道の竹内農園にて花豆の説明を受けられる上皇ご夫妻
【写真】大学時代の美智子さまが美しすぎる!

 美智子さまは、国内の人々にも幸せを与えてこられた。

 '18年8月、北海道北広島市の竹中農園を訪れた上皇ご夫妻(当時、両陛下)の案内を務めた竹内巧さんはこう振り返る。

おふたりのご来訪は光栄なことと感じつつも、大変緊張していて。ですが、やわらかい雰囲気にいつの間にかリラックスしていました。

 美智子さまのお印は白樺ですが、うちの畑の周りにも白樺の木がたくさんあるんです。花豆の白い花と、白樺の木が立ち並ぶ夏の風景に、美智子さまが並んでいらっしゃる光景は、とても綺麗で記憶に残っています。今思うと、それも何かの縁だったのかなと感じますね」(竹内さん、以下同)

 この時、竹内さんにはある印象に残る出来事があったそうで、

「うちの農園で栽培している花豆の説明をした際、上皇さまが“花豆というのは、うーん……”と、少し考え込まれたんです。そのとき美智子さまが“軽井沢でも作っているものですね”と答えられて、上皇さまは腑に落ちたご様子でした。この何げないやりとりから、美智子さまは常に上皇さまをそばで支えておられるんだなと感じて、心が温まりました」

 上皇ご夫妻の在位中の国内移動距離は約62万キロメートル。これは実に地球15周半にも及ぶ。

 気が遠くなるほどの長い道のりを、上皇さまと共にし、支え続けた美智子さまだが、今年で89歳を迎え、昨今は体力の低下が心配されている。

美智子さまは立ち上がったり、歩いたりという日常動作がままならないことが増え、それに対し、上皇さまから“大丈夫?”とお声をかけられることがあるそうです。ほかにも、以前より耳が聞こえづらくなっているといいます」(前出、皇室ジャーナリスト)

 そんな中でも、ご友人との交流は続けておられるようだ。

 '68年ごろから美智子さまと交流のある絵本編集者の末盛千枝子さんは、今年6月に美智子さまを訪ね、お住まいの仙洞御所に赴いたという。

「前々から、上皇后さまより“東京に来るときは必ず連絡くださいね”とおっしゃっていただいておりました。今年4月から6月にかけて千葉県で私と家族の展覧会を開催することをご連絡し、“最終週に東京に参りますが”という連絡だけ差し上げたんです。すると“何日の何時ごろでどうかしら”という案内をいただき、伺いました」(末盛さん、以下同)