ヤバい病気にならない習慣を

 私たちに今できることは、医師不足になる可能性が高い診療科にお世話にならないよう、検診を受けたり生活習慣に日頃から注意することだ。

 例えば脳神経外科で急を要する治療はなによりも脳梗塞や脳出血などの脳卒中。原因の多くは動脈硬化や高血圧だが、それらは毎日の食生活で、ある程度は予防できる。揚げ物や豚バラ、牛カルビなど脂質の多いものの食べすぎと、血圧を高める塩分のとりすぎに要注意だ。

 外科は胃がんや大腸がんなど消化器系のがんが長時間の手術になって医師に負担をかけやすい。それらには検診が有効なので、職場や自治体から検診の知らせが来たら受けて早期発見に努めたい。

 泌尿器科は前立腺や腎臓の不調から手術や長期的な治療の必要性が生じてくる。健康診断でひっかかったら放置せず、定期的な検査で機能低下を早めに見つけよう。

 産婦人科は、妊婦なら定期妊婦健診を欠かさないことが対策のひとつだろう。