では、低体温症にならないためには、どういった対策が必要なのか。
「室温については、WHOは18度以上を推奨していますが、私は部屋全体で適温を保つため20度以上を推奨しています。朝晩は低体温症になる危険性が高いので、寝るときはしっかり布団を肩までかけてください。外出するときは、身体の熱を逃がさないよう、コートやマフラーなどを着込んでしっかり防寒してください」
低体温症になってしまったら
特に筋肉量が減って身体の熱がつくりにくい高齢者のほうが低体温症になりやすいそう。
「こまめに水分をとりながら、適度な運動をして筋肉量を維持したり、増やすことも予防につながると思います。また、親や祖父母が一人暮らしをされているという方は、まめに連絡を取って体調を確認したり、見守りをしてあげるのも大切です」
これから2月になり大雪など各地でさらなる寒波に襲われる可能性も。もし低体温症になってしまったら、どう対応するべきなのか。
「低体温症かなと思ったら、まずは洋服を着込んで、暖房をつけたり温かいものを飲んだりして、しっかりと身体を温めることが大事です。もし自分では判断がつかなかったら、救急相談センターなどに相談するのもいいと思います。隣で身体が震えていた人が急におとなしくなったので、震えが治ったのかなと思ったら意識がなかったということもあります。呼びかけて反応がなければ危険な状態なので、すぐに救急車を呼んでいただきたいです」