本記事では、岡野さんがすすめる“夫を捨てるまでの6ステップ”を大紹介! モラハラ夫を穏やかに制圧しながら、自分に有利に働くノウハウもしっかり伝授してくれた

35.7%の人が「経済的な苦労」を理由に離婚を後悔

【Step1】離婚後の生活は? シミュレーションを立てる

 夫を捨てたい妻が取り組むべきファーストステップは“離婚後のシミュレーション”。

あらゆる角度から予測を立てる必要があります。特に経済面のシミュレーションは、念入りに。まずは、双方の貯金額や家、車など2人の共有財産を洗い出しましょう

 法律上は、夫と妻が別々に貯蓄をしていても、結婚生活の中で築いた財産は2人のもの。もしも一方のパートナーに1000万円の貯蓄がある場合、離婚時にはその半分にあたる500万円が財産分与として元配偶者に支払われる。

 また、離婚後の仕事や受け取れる年金の金額、育ち盛りの子どもがいる場合は、子育てにかかる費用も試算するのが鉄則、と岡野さん。

離婚に関わるお金は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談すると安心です。ただし、この段階で弁護士に相談するのは時期尚早。離婚に対する機運が高まり、シミュレーションが甘いまま離婚してしまう可能性があります。感情のままに離婚をすると、その後の“後悔”につながるリスクがあるので、まずはシミュレーションに徹しましょう」

 弁護士予約サービス「カケコム」が実施したアンケート(上のグラフ)では、35.7%の人が「経済的な苦労」を理由に、離婚を後悔していると回答している。特に共働きで経済的に自立している女性は、離婚が選択肢に挙がりやすい反面、離婚後のシミュレーションが甘くなりがちだという。

離婚に関わるお金の知識を身につけ、着々と準備を進めるのが理想です。離婚後の不測の事態に備えて、資金を貯めるのも忘れずに。これは裏ワザですが、資産がある女性の場合、貯めたお金は離婚前に通帳から下ろして、使ったことにすれば財産分与を回避できることも」

 離婚後の住まいや働き方、将来の生き方などの予測をシビアに立てるのが鉄則だ。

離婚に踏み切るのが、子どもの成長を待ってから、など長期戦になったとしても、シミュレーションをしておけば、心の安定につながります」

 離婚は情報戦。未来を見据えて取り組もう。