●室外機の周りをできるだけ片付ける

 室外機から出る熱風は、室内の熱を外に放出している証拠です。そのため室外機にカバーをかけたり、室外機の前にモノを置いたりして風通しが悪くなると、電気代が高くなります。具体的な金額は出ていませんが、消費電力が1.5倍になるという実験結果があります。

●熱帯夜の夜通し運転はどうか?

 夜間の気温が25℃以上になる熱帯夜。20年前まではそれほどありませんでしたが、最近では頻繁に熱帯夜になります。

 こんなときは、迷わずエアコンを朝までつけっぱなしで寝てください。エアコンを途中で止めてしまうと、寝汗で脱水症状になったり、夜に何度も目が覚めて睡眠不足になったりしてしまいます。

「一晩中エアコンをつけっぱなしで寝るのは、電気代が高くなりそうで怖い」と思われる方も多いかもしれません。しかし、夜間は太陽が出ていないので熱が生じません。設定温度を26℃程度にしてあっても、緩く冷房がかかる程度なので、電気料金を見てビックリ!ということは、まずありません。

 昭和、平成と生きてきた方は、夏の夜でも涼しかったのでエアコンを我慢しがちですが、近年は驚くほどの高温です。命に関わりかねない熱帯夜も多いので、健康を一番に考えてエアコンを運転したままで就寝することをオススメします。

 なお鼻や口の粘膜が弱い方は、乾燥に十分注意しましょう。マスクをして寝る、アルコールを控える、横向き寝するなどして、就寝中に口呼吸しないような工夫をしてみてください。

30分程度の外出ならエアコンは消さない

●外出する際でもエアコンを消さないほうがいい場合がある

 エアコンは頻繁にスイッチを切るとかえって電気代が高くなります。これは「電源をONにしたときに最大電力がかかるため」です。部屋を離れるにしても30分以内なら、電源を切らないでつけっぱなしにするといいでしょう。

 とくに14畳以上のリビング向けのエアコンは、人感知センサーなどが内蔵され、30分までなら電源を切らず、30分を過ぎると自動的に電源を切る機能などを備えているので、安心してつけっぱなしにしてください。