自分の身体の状態を知ろうとしなかったことには後悔しています。とはいえ、そのときの自分なりにベストな選択でしたし、今となって無駄に落ち込むのは意味がない。失敗もひっくるめて私の人生だと考えています

私のような後悔をしてほしくない

 現在、骨や肝臓へ転移したがんは少し残っているものの、肺と膵臓からは消えている。7月には動脈瘤破裂で救急搬送されたが、死ぬつもりはまだまだないと明るく語る。

私は負けず嫌いで諦めが悪いんです(笑)。今は右胸に出ていた腫瘍や痛みもなく、歩けるようになりましたし、あのころに比べると幸せすぎる毎日。これからは病気から得た学びや気づきを自分の未来に生かしていきたい。いろいろな意見はあると思いますが、ほかの人には私のような後悔をしてほしくないので、ありのままの経験をSNSなどで発信していきたいです

 昨年末からは闘病中の患者でも安心して食べられる、小麦粉・砂糖不使用のパンや菓子を販売するオンラインショップ、「SiSi」も始めた。

自分用に作っていたら、フォロワーさんから『食べたい』という要望があったのがきっかけ。体調的に大変ではありますが、働くのは好きなので、闘病経験を生かせるこの仕事が今の生きがいです

取材・文/鈴木晶

ミミポポ◎ユーチューバー&ブロガー。26歳のときに乳がんの告知を受け、34歳で余命宣告を受けた。乳がんの経験を通して学んだことや気づいたことをリアルにつづったSNSが「リアル!」と人気。https://ameblo.jp/mimipopo-note/