ゴキゲンひとり老後のコツ
沖縄には「いちゃりばちょうでぃ(一度会えばみんなきょうだい)」という言葉があるが、吉子さんは一度会えばみんな孫のようだと笑う。
「おじーと民泊をしていた時に泊まりに来た学生さんは24年間で327人いるんだけど、全員が孫のようにかわいいさぁ。朝、近所の子どもたちに挨拶するとよろこんでくれるのもうれしくてね」
人間は助け合わないと生きていけないという。
「自分のできることを精いっぱいやって、人のために尽くせば、おのずと幸せになれる。おばーはそう思うよ」
ひとり老後をゴキゲンに過ごすコツ
・人からすすめられたことは断らずにやってみる
・毎朝のラジオ体操は第2まで、ウォーキングは3キロ歩いて体力づくり
・野菜たっぷりのチャンプルーと芋を毎日食べて健康維持
・好きな歌を歌って嫌なことは吹き飛ばす
・人間関係でケンカは絶対せずにみんなで仲良くやれる方法を探す
・人のために自分のできることを精いっぱいやれば、幸せになれる
大田吉子さん●1934年、沖縄県生まれ。22歳で結婚、子育てをしながらアイスキャンディー店などさまざまな仕事を経験。2019年にTikTokを始めて人気者に。著書に『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし』(KADOKAWA)。
取材・文/小新井知子