老化抑制につながる筆頭食材は納豆
「納豆です。納豆には良質なタンパク質をはじめ、ビタミンB群、ビタミンK、鉄、カルシウム、食物繊維など、身体の老化を抑制してくれる栄養素がたくさん含まれています。毎日、積極的に食べることをおすすめしたいです」
納豆に含まれるタンパク質やビタミンB群は美しい肌や筋肉の合成に欠かせない。共に肝臓を元気にする働きもあり、アルコールやたばこなどの有害な物質から身体を守ってくれる。
「ビタミンB群は肌の新陳代謝を活性化させます。特にビタミンB2は細胞の再生をはじめ皮膚や粘膜の成長を促進するため、若々しい肌が保たれます」
納豆には整腸作用があるのもパワーの源に。食物繊維や納豆菌がその役割を担う。
「腸は食べ物に含まれている栄養を吸収する臓器です。腸を元気に保つことは老化を抑える第一歩。実際、腸内が元気で便秘もない人には、見るからに若々しい人が多いです」
若々しい人が必ずといっていいほど食べている食品をもうひとつ。ズバリ、卵だ。特別なものではなく、スーパーなどで売られている、ごく普通の鶏卵とのこと。
「卵には体内でつくることができない必須アミノ酸が豊富に含まれています。若々しい肌と、健康な身体でいるために、この必須アミノ酸が欠かせません。卵の適量は健康な人であれば1日1~2個です」
朝食に納豆と卵を食べるのは、「ダブルタンパク食」という最強の組み合わせに。
「ダブルタンパク食とは、動物性(卵など)と植物性(納豆など)のタンパク質をとること。年をとるとサルコペニア(加齢による筋力や骨格筋量の低下)やフレイル(加齢に伴い心身が衰えた状態)のリスクを警戒しなければなりません。
ダブルタンパク食は有効な対策となり、筋力を構成するタンパク質の合成率が高い状態で保たれ、筋肉づくりに効果的です」
冒頭で森さんが説明したシミやシワの原因になる活性酸素。食事の力で撃退できるという具体例として、「ビタミンCとビタミンEが豊富な食事をとることが一番」と語る。