NewJeans、所属事務所と契約解除で “名前消滅”の危機、韓国アイドルが揉める原因は「スプーン階級論」

2023年の1年間でNewJeansの売り上げは1100億ウォン（約122億円）に達する

【写真】「信頼関係が破綻」暗い表情で会見を開いたNewJeansメンバーたち

2023年の1年間でNewJeansの売り上げは1100億ウォン（約122億円）に達する

11月28日に緊急会見を開き、所属事務所『ADOR』とその親会社『HYBE』との話し合いの決裂を明らかにしたNewJeansのミンジ（YouTube『ANNnewsCH』より）

“ネオ・平成ぎゃる”なスクールルック！ファン（バーニーズ）の間では、ユニフォームを普段着に合わせる服装が人気に（NewJeans公式インスタグラムより）

NewJeans（NewJeans JAPAN OFFICIAL公式Xより）

NewJeans（NewJeans JAPAN OFFICIAL公式Xより）

「信頼関係が破綻しているのに、契約維持は受け入れられません。午前0時をもって専属契約を解除します」

　NewJeansのメンバー5人が11月28日に緊急会見を開き、所属事務所「ADOR」とその親会社「HYBE」との話し合いの決裂を明らかにした。

経営手法にも要因が

　BTS、SEVENTEEN、LE SSERAFIM、ILLITなど世界的な人気を誇るアイドルグループを抱え、今最も勢いのあるHYBEとNewJeansはなぜ対立してしまっているのか。韓国事情に詳しい甲南女子大学准教授の鴨下ひろみさんによると、

「NewJeansの生みの親である、ADOR前代表のミン・ヒジン氏がHYBEから業務上の背任などの疑いで告発されました。ミン氏がメンバーを煽って独立をするのでは、とHYBEが疑心暗鬼になった気がします。ミン氏をADORの代表に戻してほしいという5人の要求が受け入れられず、HYBEへの不信感が募っていったんだと思います。

　HYBEの経営手法は小さな芸能事務所を買収するなどして子会社を増やすマルチレーベル制という今までにないものですが、ミン氏のような自己主張が強くて能力のある人をコントロールできなかった」

　NewJeansがグループ名や楽曲を今後使えなくなる可能性はあるのだろうか。

「アーティスト名や楽曲の権利はHYBEにあります。NewJeans側は一方的に専属契約解除を主張していますが、HYBEが提訴したら当然、名前や楽曲の差し止めもあり得ます」（鴨下さん、以下同）