世代の違う人たちと出会えるのが楽しい!
実際に働いている人の声を聞いてみた。神奈川・箱根で就業中なのが、生島浩子さん(56歳)。福岡県に自宅がある生島さんのリゾートバイト初体験は、2024年2月、沖縄県・西表(いりおもて)島のホテルで3か月間の仕事だった。
「若いころに訪れた沖縄がすごくよかったので、いつか長期滞在してみたかったんです。子育てしながら長年、接客のパートをしていたのですが、『自分はこのままでいいのか』と疑問を抱いていた時期に、転職も視野に入れてリサーチしている中でリゾートバイトの派遣会社を見つけたんです。
『仕事も住む場所もある、しかもずっと憧れていた沖縄でなんて最高じゃないか!』と、うれしくなっちゃって」(生島さん、以下同)
親の介護もなく、子どもたちもすでに独立していた。
「何か新しいことをするなら『今しかない!』と、パートを辞めて思い切って応募しました。ただ、ひとりでは不安だったので、ちょうど離職期間中だった娘を誘って一緒に沖縄に行ったんです」
ホテルでは客室清掃と社員食堂の調理補助を担当。若い人たちと一緒に汗を流して働くのは楽しかったそう。
「ほとんどが20代で私が最年長だったのですが、若い方たちにも自分から積極的に声をかけてコミュニケーションをとるようにしました。違う世代とも交流できて、素晴らしい自然も満喫できて、すごくいい思い出になりました」
リゾートバイトにハマり、現在は箱根の高級ホテルで調理補助の仕事をしている。
「今の勤務シフトは11~14時、2時間の休憩を挟んで16~21時という感じです。シフトがある日は2食まかないがありますが、朝ごはんは自分で用意します。寮は個室で職場とも近いので通勤時間はかかりませんし、家にいるときのように家事をしなくていいので、体力的にはすごくラクなんですよ。
月10日間の休暇があって、手取りは月20万円前後。寮は光熱費も含めて無料なので、お金があまりかからないのも、助かります」