YouTubeでの告白が13万回再生

 1月2日に退院。リンパ節の転移もなければ遠隔転移もなく、腎臓はひとまずクリアとなった。ただ再発の可能性はあり、この先最低5年は定期的に検査を続けていく。

 続いて肺がんの治療に取りかかる。肺がんは「肺腺がん」で、ステージ3B。進行したがんではあるものの、根治を目指せるギリギリのタイミングで、少し光が見えた。「こちらのがんは切ると予後が良くないことが多いらしく、放射線と抗がん剤で治療することに。抗がん剤は2種類×4回の投与が、放射線治療は30回の照射が必要とのことで、早々に入院の日取りが決められました」

 入院に先駆け、がん罹患(りかん)を公表している。YouTubeに動画をアップし、自ら、がん発見の経緯と病状を解説した。

公表するべきかどうか、いろいろ考えました。フリーランスとしては営業的によくないかもしれない。やっぱりがんの人に仕事を頼みにくいでしょうからね。それに自分のつらいことを言うのもしんどいし。

 ただずっとネット配信をしてきて、顔出しで自分のことをしゃべってきた。ある意味、自分をネタにして生きているところがあって。抱え込んでいるより、話しちゃったほうが気が楽になるかもしれないと

YouTubeでは病気について詳細に解説し、入院中の治療なども記録。1月にがんで亡くなられた経済ジャーナリストの森永卓郎さんについても触れている
YouTubeでは病気について詳細に解説し、入院中の治療なども記録。1月にがんで亡くなられた経済ジャーナリストの森永卓郎さんについても触れている
【写真】2種のがんに同時罹患…三上洋さんの稀な腫瘍画像

 公開に踏み切ると、大きな反響を呼んだ。YouTubeの再生回数は13万回超を記録。テレビやラジオ、ウェブニュースなど、各種メディアでも大きく取り上げられた。

「まさかここまで反響があるとは、という感じです。みなさん頑張れって応援してくれて、公表して良かった。中には自分も同じ肺腺がんです、ステージ4だけど普通に生きてますよ、という声もあって、励みになりました」

 励ましの声に加え、思いがけない実益も。

たくさんの方が、YouTubeでお見舞いの投げ銭をしてくださったんです。数百円~多いと数万円の方もいました。いやらしい話ですけど、YouTubeの再生広告収入と投げ銭で、2か月分の治療費が賄えました。何ともありがたい限りです

 入院は今年1月23日で、翌日から治療を開始している。入院の主な目的は副作用対策だったが、「吐き気や脱毛など、副作用は全くありませんでした」と三上さん。医師の多大な尽力があったと話す。

「抗がん剤って種類がいっぱいあるんですよね。その中から体質的にアルコールがダメな自分に合わせたものを用意してくれたり、錠剤と点滴の吐き気止めを駆使したりと、徹底的にガードしてくれて。それで気持ち的に安心できたところもあったと思います」