25歳のときにがんを患ったちゃおさん。3度の手術と抗がん剤治療の闘病期間は、再発の不安に怯え続けたという。しかし食事法を変えたことで、無事に寛解。「徹底したのは“食べなくていいものは排除”ということ。生き方まで変わりました」何をどう、食べなくなったのか。詳しくお話を聞いた。
食事を変えたことで、身体ばかりか思考や性格も変わった
「私は生存率1%のがんから帰還した女、でも52歳の今がいちばん元気です!」
と、SNSで元気の秘訣を発信し続けているちゃおさんは、25歳のときにがんを患った。
「新婚3か月のころ、偶然受けた婦人科でがんが判明。3度の手術で子宮と卵巣を全摘後、抗がん剤治療を経て10年後に寛解を告げられるまで、再発の不安に怯え続けました」(ちゃおさん、以下同)
当時はまだまだ「がん=死」に結びつけがちな雰囲気。診断結果を先に知っていた家族の異様な空気を感じ取り、覚悟はしつつも父親の口からがんと聞いたときは衝撃だった、とちゃおさん。
「“がんは治る病気。絶対に死なない”と言ってくれた父の言葉があったから、治療に耐えることができたと思います」
幸いがんは消えたが、30代手前という早期に迎えた更年期のせいで不眠や便秘、関節痛などの不調に次々と襲われ、身体はボロボロに。
「突然の体調不良やふらつきは日常茶飯事。顔や身体のひどいむくみで、外出も人前に出るのも怖かった。一生このつらさと付き合っていかないといけないのかと、鬱々とする日々でした。
そんな中“汝の食事を薬とせよ 汝の薬は食事とせよ”という古代ギリシャの医師、ヒポクラテスの言葉に出合って。そこから栄養学を学び、さまざまな食養生に挑戦したんです」
食養生の勉強過程で体験したファスティング(断食)後は、辛抱の連続だった13年間の結婚生活を終えようという決断がすっと胸に降りてきたという。
「治療によって、出産ができないだけでなく、20代という若さで女性としての欲求や感覚が薄れていくことが受け入れがたく、同時に夫への罪悪感もありました。ただ、この結婚生活はもう十分だなと素直に思えて、視界が広がったんです。離婚しようと決断した当時は、自分がいちばん驚きました。食事を変えたことで、身体ばかりか思考や性格も変わった」
でも、あともう一つ突き抜けられない壁があると感じていたころ……。
「経営していたヨガスタジオを閉めたのを機に、糖を断つと決めました。お菓子も炭水化物も大好きだったけどいちばん大事なものを手放さないと先に進めないなと。そうしたら驚くほど体調がよくなっていきました」