大接戦となったTOP3
3位『ガラスの仮面』(美内すずえ)。
'75年12月に『花とゆめ』(白泉社)で連載がスタートし、累計発行部数は5000万部を突破。
「演劇をテーマにしていたのが斬新だった」(東京都・46歳)、「北島マヤと姫川亜弓のライバル関係から目が離せない」(兵庫県・53歳)、「演劇の世界のすさまじさが見ごたえがあった」(兵庫県・49歳)と54票獲得。
「圧倒的なエンタメ性があり、スポ根要素も強いから男性も楽しめる。マヤと亜弓のライバル関係は今のシスターフッドそのものですし、どう読んでも面白く、だから根強い人気がある」と、小田さんも大絶賛。天才少女のマヤと有名映画監督の父と大女優の母を持ち、美貌・才能・家柄に恵まれた亜弓、どちらが幻の作『紅天女』を演じるか─。既刊は49巻で、連載開始から50年がたつ今、なお未完となっている。
「この50年で時代も変わり、42巻で携帯電話が出てきたときは、ファンがざわめきました(笑)。美内先生いわく、終わり方はすでに決めているそうですが、読者が3世代にわたってきていて、そろそろ結末が見たいところだけど……」

2位『ときめきトゥナイト』(池野恋)。
「真壁君に一目惚れして」(青森県・54歳)、「ファンタジーな内容と真壁君のツンデレ具合と蘭世の一途さが大好きで夢中で読んでいた。絵もとても上手でまねして描いていた」(宮崎県・45歳)、「真壁君がカッコよく、蘭世との恋のゆくえがとても素敵だった」(神奈川県・48歳)、「つれない少年・真壁俊と、魔界の少女・江藤蘭世とのラブリー恋心に小学生だった私はキュンキュンしてました!」(長野県・54歳)と、56票獲得。
'82年から'94年まで『りぼん』(集英社)で連載され、累計3000万部を突破。
「メディアミックスがうまくいった作品でした。ちょうど『りぼん』の全盛期とかぶっていて、それもあって印象に残っている人が多いのでは。このころの『りぼん』の王道中の王道。やっぱり深く心に刺さるのは王道なんだなと感じます」と小田さん。アンケートには、真壁君のツンデレにやられた、との声が多く寄せられた。
「イケメン、ツンデレはこのころの少女漫画に多いキャラ。ツンデレは今もみんな大好きで、これも一つの王道といえるでしょう」