「とても怖かったでしょう」
「お疲れがたまっているでしょうから気をつけてね」
被災者に、そう慰めやねぎらいの言葉をかけられた皇后美智子さま。
天皇・皇后両陛下は10月1日、9月の関東・東北豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊し大きな被害を出した茨城県常総市をお見舞いに訪れた。
雨が降りしきり、足元がおぼつかない場所もあるなか、美智子さまは時折、陛下に支えられながら、水害の生々しい爪痕が残る常総市の三坂町地区をご視察。
71歳の男性が濁流にのまれて亡くなった方角に向かい、傘を閉じ、深々と頭を下げられた――。
(撮影/雑誌協会代表取材)