【コツ2】ざっくりでもいいから各費目の支出を知る
「理想の家計バランスと自分の家計を比べようと思ったけど、そもそも毎月どれくらいお金を使っているのかわからない……。そんなお宅は、要注意ですね!」
ちゃんと貯蓄できないいちばんの原因は、家計のバランスが大きく崩れているから。なぜバランスが崩れてしまうのか? それは、毎月の支出を把握できていないからだと黒田さんは言う。
「支出を把握するのにもっとも効果的なのは、やはり家計簿づけですね」
“三日坊主で終わった”という、苦い経験のある方も多いのでは?
「では、買い物したら必ずレシートをもらう習慣を身につけてください。それを月末に費目ごとにノートに貼って、合計金額を出してください。1円単位できっちり計算する必要はありません。最近では使い勝手のいい家計管理アプリもあるのでオススメ。自分がラクにできるものなら何でもいいのです。大事なのは、ざっくりでもいいから各費目の支出を知ること!」
おおよその支出状況が把握できるようになると、“今月は外食に行きすぎかも”など自分なりに出費をセーブできるように。
「とりあえず今月分の支出を出してみて。“コンビニでこんなに使っていたの!?”なんて、気づきがあるはず」
費目ごとに封筒を作り、レシートを入れていくと仕分けが簡単に。
「少し手間をかけるだけで、あとがとってもラクです」
【コツ3】固定出費を見直して削れるところを探す
毎月、必ず出ていくお金を固定出費という。
「月3000円カットすれば、年間で3万6000円と効果は大きいです!」
まずは通信費から見直していくのがおすすめ。
「固定電話代にネット代、スマホ料金で、月数万円も支払っている家庭もあります。スマホの料金プランを見直す、ネットとスマホのセット割を活用するなど、できるだけ圧縮すべき」
携帯電話を今流行の“格安スマホ”に変えるだけで、出費が5~6分の1に。電話番号も変わらないので、検討してみる価値あり。
“子どものため”と膨らみがちな教育費が家計を圧迫しているケースも多いと黒田さん。
「気持ちはわかりますが、教育費がもっとも自分たちの老後のお金を脅かす費目のワースト1位! 予算の範囲内で収まるよう進学コースや塾を選ぶのは難しいでしょうが、常に費用の上限を意識するように心がけて」
また“住宅ローンの金利が低いうちに買ったほうがいい”と、頭金ゼロでマイホーム購入に走る人が続出。
「毎月のローン返済ができなくなり結局、手放す家庭も少なくありません。無謀なマイホーム購入より、賃貸で頭金をコツコツ貯めること。そのほうが圧倒的におトク!」