この春、学習院女子中等科3年に進学する皇太子ご夫妻の長女・愛子さまは、すでに学年末試験も終わり、これからは春休みが始まる。
3月9日の民放の情報番組では「春休みには、中等科のスキー教室で山形・蔵王スキー場へ」という報道もあったが、実はその1か月ほど前に不参加が決定し、ご家族でスキー旅行をすることになったという。
その理由として、愛子さまが「“ママ思い”だからでは」と語るのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。
「ご家族の奥志賀でのスキーを選ばれたのは、お母さまを気遣ってのことかもしれません」
渡辺さんが理由を続ける。
「雅子さまが長年、適応障害という病気に苦しんでおられ、静養が必要であることは、愛子さまは理解されています。
特にこの春以降、雅子さまは重要な宮中祭祀や海外訪問も控えているようなので、英気を養うために、恒例の奥志賀旅行は欠かすことのできないものなのでしょう」
すでに『週刊女性』でも報じられているように、この4月3日は神武天皇没後2600年の式年祭があり、皇太子ご夫妻は天皇・皇后両陛下の代わりに、宮中三殿での祭祀を行われることになっている。
さらに、夏前には友好関係150周年の記念行事で、皇太子ご夫妻がベルギーを親善訪問される予定だとも言われている。
「そこで、今回は愛子さまなりのご判断で、雅子さまのためにご家族での旅行を優先されたのではないでしょうか。
思春期に入り、大人の女性になろうとする愛子さまらしい優しいお考えだと思います」(渡辺さん)
折しも、皇后美智子さまは3月5日に、特別支援学校『旭出学園』の工芸展へお出かけに。
愛子さまと、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまに、黒地にイルカがプリントされたTシャツをおそろいでお買い上げになった。
「皇后さまは今後も、皇太子ご一家と秋篠宮ご一家で協力しながら、やっていただきたいお考えもあったと思います。皇室は高齢化が進んでいて、悠仁さまが天皇に即位されるころには、皇族の数はかなり少数になることが予想されます。
皇室の未来を担うおふたりに、ともに頑張ってほしいという皇后さまのメッセージも込めてのお買い物だったのでは」
皇室関係者はそんな見方をするが、
「愛子は、私と同じくらいの背丈になってきましたの」
と、美智子さまはうれしそうに選ばれていたという。
今回、“オトナの選択”もされるようになった愛子さまに、美智子さまは、確かな成長を感じ取っていらしたのかもしれない─。