認知症のスペシャリスト、白澤卓二先生
認知症のスペシャリスト、白澤卓二先生
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 青魚、アマニ油、エゴマ油、くるみなどに多く含まれる「オメガ3」と呼ばれる不飽和脂肪酸。DHA、EPA、αリノレン酸がその仲間だ。オメガ3は心臓、血管の病気予防になることが最近知られてきているが、さらに、がんや脳の機能にも役立つという報告が続々と発表されている。

認知症予防にはオメガ3を積極的にとりましょう」

 とアルツハイマー病とアンチエイジングのスペシャリスト、白澤卓二先生(白澤抗加齢医学研究所所長)。

 とはいえ、脂がのった青魚のお刺身を毎日、食べるのは難しい……。

「オススメは卵。必須脂肪酸のDHAやαリノレン酸が含まれており、生はもちろん、ゆで卵でも栄養価が損なわれません」

 さらに効率的にとるために、同じく必須脂肪酸のEPAを加え、DHAとαリノレン酸を増やした最強の卵を、独自に開発したという。

「エサにアマニ油などのオメガ3を加え、放し飼いにした鶏の卵です。“卵で認知症予防”は、これからのスタンダードになると思います」

「オメガ3」はココがスゴイ

乳がんリスクが低下

 血中のオメガ3脂肪酸の濃度が高いと、肥満の閉経女性の乳がんのリスクが低下することが、米国ペンシルベニア州立大学の研究でわかった。

 閉経した女性は乳がんリスクが高くなることが知られている。使用したのはDHAとEPAが含まれるサプリメント。食品では、青魚に多く含まれ、脂がのったところを生で食べるのがオススメ。

■脳の老化を抑える

 DHAを含む食品を食べると、頭がよくなると言われていたが本当だった? DHAなどオメガ3脂肪酸が脳機能の低下を抑える、と独シャリテーベルリン医科大学が発表した。

 オメガ3脂肪酸を含むサプリメントを6か月間、毎日摂取したら記憶力が改善されたという。物覚えが悪くなってきたら、青魚やくるみなどを食べよう。

■大腸がんでの死亡リスクを予防

 脂がのった魚からオメガ3を多くとった人は、大腸がんでの死亡リスクが低下した、と米国の研究機関が発表。

 DHAとEPAは以前の研究で腫瘍の増殖を抑えることがわかっていた。今回の研究では、大腸がんと診断されたあと、魚から毎日0.15gのオメガ3をとっていると、大腸がんによる死亡が70%も減ったという。

 次は、健康にいいとされる食べ物の中でも、特に、がん心臓病などの5大国民病に効果あり! と言われる食品・飲料をご紹介──。