そもそも皇室の問題は、経済や外交のように、目に見える成果や数字の変化が出ないので、政府や政治家は手を出しにくい分野だと山下さん。
「今上陛下の退位のみの特措法を制定するにしても、退位に関連して必ず決めなければならないことが多くあります。
せめて政府には、いつまでに何を決めるというタイムスケジュールを出して、議論を進めてほしいと思います」(同)
そんな折、両陛下を4年以上支えていた宮内庁の風岡典之長官が、この時期に異例の勇退をすることに。
「今回の生前退位の問題に消極的だといわれる政府が、陛下のおことば発表を止められなかった長官に不満を持ち、“首を切った”とも一部ではささやかれています」(宮内庁担当記者)