物語のクライマックス『大坂の陣』へと向かい始めた『真田丸』。そこでキーパーソンとなるのが、亡き秀吉(小日向文世)の嫡男・秀頼。9月25日に放送された第38話で凛々しく成長した姿を見せ、鮮烈なデビューを飾った。

「あの扮装でNHKの局内を歩いていると、別の番組の出演者やスタッフの方たちが道をあけてくれて、ちょっと頭を下げてくれている気がして(笑)。すごく気持ちいいんですよ」

 演じているのは若手のホープとして注目されている中川大志。NHKに着いたら早く秀頼の衣装を着たいと笑う彼だが、配下の家臣を演じるのはみんな大先輩──。

「先輩がたを前に僕が座るのは、申し訳ないのですが常に上座。少しクセになっていますけど(笑)、でも、みなさんとの距離が離れているのがちょっと……。撮影前のセッティングのときは、みなさんセットの中でなごやかにお話しされているんですけど、なかなかその中に入っていけなくて。たまに堺(雅人)さんが“寂しいでしょ?そっち”と声をかけてくれます(笑)」