いちばん長くいる場所を“パワースポット”にする
また、この時間帯は、古代インドからの伝承医学・アーユルヴェーダでは“自然治癒の時間”ともされているとか。
「身体の悪いところを自然治癒力が勝手に治してくれるのです。ただし、その際、空腹で寝ていることが肝心。これがアーユルヴェーダの考え方で“飲食は就寝3時間前まで”とされているゆえんでもあります。今では、夜9時に寝て、朝5時にはパッと目が覚め、スッキリと起きられるようになりましたね。夕食時には、冬なら赤ワインのお湯割りをコップ2杯ほど楽しめば、心地よい眠りに誘ってくれるので、おすすめですよ」
慌ただしい生活の中でも楽しみを自ら作っていくことが大切だと横森さん。
「私は日々の幸せを大切にしています。自分が心地いいと感じる時間、場所があるということは癒しにもエネルギーにもなるものです。特におすすめしたいのが、いちばん長くいる場所を“パワースポット”にしてしまうこと。
自分が好きなインテリアにしたり、小物を集めたり、好きなアロマを焚くのもいいでしょう。生花を飾ったり、ガーデニングを楽しむのも素敵です。そこにいるだけで、幸せな気分になり、エネルギーを充電できる空間にするのです。日々の生活にちょっとした潤いをプラスするだけで、いつもより笑顔の時間も増えるはずです」
もちろん、食べることが大好きならちょっと手の込んだ料理に挑戦したり、おいしいと評判のレストランに行ったりするのもOK。お取り寄せして友人や家族で試食会も楽しそう!
「私は旬のものが好きなので、家での食事にはできるだけ取り入れるようにしています。四季があり、海に囲まれて、食材がこんなに豊富なのは日本人の特権。これを楽しまないのは、もったいないことではないでしょうか」
年を重ねると若いころほど出かけなくなるのも、老化のサイン。おばさん街道まっしぐらになる危険性があると横森さん。
「出かけるにはお金もかかるし、疲れやすく、面倒くさい。おのずと家でテレビを見る時間が増えていくという人も出てきます。なにもスケジュール帳いっぱいに予定を入れる必要はもうありません。それぞれに合ったペースと“質”で出かける機会は自ら作りましょう。年をとると誘われることが少なくなりますが、自分が“行きたい”と思ったのなら、誰かを誘えばいいのです。誘っても断られることもありますが、相手の返事に一喜一憂する必要はありません」