正しく座るだけで不調も改善!

 正しく座るには以下の点がポイント。

・座骨を座面に立てて座る
・首は前に倒さない
・ひざとつま先は正面
・足は床につける

「座骨は左右のお尻の奥にある骨。もっと簡単にいうと、女性の大切な部分を座面にベッタリつけるように座ればいいのです。わからない人は、鏡の前に裸でイスに座って大切な部分が見えなければOK。また、左のお尻を手で左側に開くようにして座ると簡単です(イラスト参照)。

 座骨を立てることで、自然と背すじが伸び、内臓が正しい位置に戻ります。すると前に出ていた首も身体の上に戻り正しい座り方になるのです。多くの人が悪い姿勢よりも楽に感じるはずです」

お尻を左右に開いて座ると骨盤が安定する。外出先では、スカートやパンツのシワを直すふりをしてさりげなく広げて イラスト/もりたりえ
お尻を左右に開いて座ると骨盤が安定する。外出先では、スカートやパンツのシワを直すふりをしてさりげなく広げて イラスト/もりたりえ
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 また、正しい座り方は筋肉も鍛えられるという。

「座っているときに使われるのは“支える筋肉”です。姿勢が悪くなるのは、支える筋肉が衰えることが大きな原因。何もしなければ、加齢により筋肉の衰えはさらに進んでいきます」

 スローエイジングのためにも正しい座り方は効果的。また、これをマスターすると子宮や卵巣のトラブルをはじめ、冷え症、むくみ、肩こり、気分の落ち込みなど、さまざまな不調も改善されるとか。まさにいいことずくめ!

右は電車の中でよく見る光景。頭が前に出て、背中が丸まり、足を投げ出した悪い座り方。左は座骨が立ち、頭が身体の上にくる正しい座り方。自然に背すじが伸びる。ひざとつま先は正面に向けて、足は投げ出さずに床に。高いイスなら、つま先だけ床につけてもOK
右は電車の中でよく見る光景。頭が前に出て、背中が丸まり、足を投げ出した悪い座り方。左は座骨が立ち、頭が身体の上にくる正しい座り方。自然に背すじが伸びる。ひざとつま先は正面に向けて、足は投げ出さずに床に。高いイスなら、つま先だけ床につけてもOK