昭和天皇とも交流がある研究者との会食
両陛下は夕食会に招待され、車で御用邸からほど近いご友人宅に向かわれたのだ。
この家に住むのは理系の研究者で、父親がかつて昭和天皇と交流があり、その縁で陛下や美智子さまとも交流が続いているという。
「10年ほど前から、両陛下が葉山で静養するときは、このお宅を訪問されることがあるそうです。
美智子さまもたいへん楽しそうにされていたとのことで、夕食会は約3時間にわたり、お開きになったのは午後10時近かったようです」(別の宮内庁関係者)
翌2日も、午前中からお出ましになる陛下をお支えになった美智子さま。10時に御用邸を出発すると、横須賀や鎌倉方面へ。
午後1時半ごろに戻ると、3時半に御用邸の裏口から20人ほどの警備やお付きの人に囲まれながら、砂浜を散策された。
潮風は強いが春の陽光も感じられる海岸を、軽い足取りで歩いた両陛下は、釣りをしていた若者に“釣れましたか?”と気さくにお声がけ。
そのまま葉山公園に入り、居合わせた人々と会話を楽しみ、表の正門に回り、30分ほどのお散歩だった─。
「静養とはいえ活発に外出されるのは、日ごろから膨大な仕事量をこなす両陛下ならではの休み方なのでしょうね」
そう語るのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
「葉山は、もともと美智子さまのご実家・正田家の別荘があり、戦争中に疎開していた鵠沼からも遠くなく、幼いころからの思い出が詰まった場所です。
そんな場所で少しでもお過ごしになれば、気分が休まるのではないでしょうか」(渡邉さん)