6話(4月8日放送)では、稲刈りのシーンもあったけど、これまでに経験は?
木村「私はまったくの初めてでした。今と違ってすべてを人の手で作業している時代なので、本当に大変でしたね」
羽田「私は母が農家の出身なので、自分ではやったことがなかったけど、大変さは聞いていたんです」
木村「あ、そうなんですね。人の力ではどうにもならない天候頼みだし、食べ物を作るって難しいですよね」
羽田「そう。その大変さを知っていたので、母は農家には絶対に嫁に行きたくないと思っていた、と本人から聞きました(笑)」
木村「ロケでは羽田さん、鎌が切れ味が悪くて苦労してましたよね。腰が痛いって言いながら稲をグリグリって(笑)。監督からは、歌まで歌ってとリクエストされて」
羽田「そうそう。息が切れて、とてもじゃないけど歌える状態ではないのに(笑)。でも、稲刈りのシーンの最後は、私たちが歌う『庭の千草』(唱歌)が、BGMみたいになっていましたよね」
農作業以外にも苦労が。
木村「監督がとにかく長回しで、台本に書かれた以外の部分も考えなくてはいけないんですよね」
羽田「セリフを言い終わったあとの芝居を、自分たちで作らないといけなくて。それが意外と本編で使われたりしているから“しまった!”と思うときも(笑)」
木村「あるある。私、東京土産のカツサンドを開けるとき、リハーサルでふざけて“ジャーン!”とか言って。本番で最初はやめていたら、“本番でもやってください”って」
羽田「でもあれ、よかったと思う。私は稲刈りのシーンで、佳乃ちゃんが稲を束ねて“あと4つぐらいでいいかね”と聞かれたとき、完全に素に戻って“ね、そうだね”って(笑)。それが放送される本編で使われていたんですよ。君子じゃなく羽田美智子になっている瞬間だったかもしれないから、ドキッとしちゃった(笑)」
木村「ああ、あのシーンね。本当に自然なところを使われていますよね(笑)」