だから舌で身体の不調がわかる!
■血流の状態がわかる
舌上には多くの毛細血管が集まっているため、全身の血流の変化が真っ先に現れる。また、身体の血管で直視できるのは舌下静脈のみ。
■体液(水分量)の状態がわかる
口腔内は、唾液の分泌によって常に湿潤した粘膜組織。なかでも、舌上の組織は、体液の損耗でいち早く潤いや乾きの変化を受ける。
■自律神経の状態がわかる
過緊張やストレスで、舌の筋肉運動がうまく働かなくなり言葉がつまるなど、舌は自律神経の影響も大きく受けている。
舌の5大チェックポイント
舌に力を入れずに“あっかんべー”。鏡で自己確認するだけでなく、家族に見てもらっても◎。チェックする前は、コーヒーやカレーなど、舌に色がつきやすい食事の後は避けること。また、蛍光灯などは色の影響を受けてしまうため、自然光の下で見るのが望ましい。
(1)色
血流の動態や身体の温度がわかる。色の基準がわかりづらい場合は、家族などほかの人と比べてみるとよい。
(2)大きさ、形
体液(水分量)の状態、つまり乾燥ぎみかむくみぎみかがわかる。シワが濃くなっていないか、いつもより大きくなっていないかなどを確認。
(3)舌苔(ぜったい)の状態
体液の粘張度がわかる。舌苔の量や色、まだらになっていないかを見ること。
(4)舌の裏の血管
身体のなかで唯一、直視できる静脈(舌下静脈)を見て血流の疎通状態を確認。形や色、左右差の有無をチェック。
(5)舌の動き
自律神経の働きを確認。リラックスした状態であっかんべーをし、まっすぐ出せるか、余計な力が入らないかがポイント。