目次
Page 1
ー 知って楽しい!おもしろ雑学
疲労回復に特化したい場合は、温冷交代浴がおすすめだが、中高年以上の人は心臓に負担がかかるため、試すならぬるま湯で※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!身体にいいお風呂の入り方は?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.身体にいいお風呂の入り方は?

A.入浴を毎日することがキホン。40度で10分、首までしっかりつかって。(温泉療法専門医 早坂信哉先生)

 一日の疲れを癒してくれる入浴。

 一人暮らしや、節約心理で、シャワーで済ます人も多い中、「入浴を毎日する人は、そうでない人と比較して、さまざまな病気になるリスクを減らすことができます」と話すのは、温泉療法専門医の早坂信哉先生。

 一体、どんな病気に効果があるのか。

「脳卒中のリスクが26%減、心筋梗塞などの心臓の病気は約35%減らすことができるという研究結果が出ています。うつ病や認知症の予防も期待できるので、シャワーだけで済まさず、入浴の時間を取るように心がけましょう」(早坂先生、以下同)

 重要なのは、入浴を毎日のルーティンにすること。

入浴をすることで得られる一番の効果は、身体が温まることで血管が広がり、血流が良くなること。そこから血圧が下がり脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすことにつながります。

 そのため、“今日入浴したから明日はシャワーだけ”といったように、継続しない場合は効果が期待できません。できるだけ、毎日続けて入浴をするように」

 しかし、ただ入浴すればいいわけではない、と早坂先生。そこで、気をつけたいのがお湯の温度や入浴時間だ。

「おすすめは40度のお湯に全身浴。身体を温め血液の流れを良くする必要があるので、入浴時間は約10分とりましょう。(通院中の人は主治医に確認)それ以上の温度や時間だと、交感神経を刺激してしまい、身体そのものを興奮状態にさせかねません。

 夜、眠れなかったり、リラックスできないなど、最悪の場合は脱水症状になる可能性もあるので、気をつけながら入浴で健康体を目指しましょう」