肥満や早死にも繋がるかくれ不眠。放っておくと、本格的な不眠になってしまうおそれも。まずは、下のチェックリスト(作成:睡眠改善委員会)で、かくれ不眠かどうかを確認しよう。
①寝る時間は決まっておらず、毎日バラバラである
②思ったよりも早く起きてしまうことがある
③眠れないのは異常ではない
④平日にあまり寝られないため、休日に「寝だめ」をする
⑤最近、面白そうなことがあってもあまりやる気が出ない
⑥寝つきが悪いことが多い
⑦集中力が途切れがちで、イライラすることが多い
⑧起きたときに「よく寝た」と思えない
⑨よく昼間に居眠りしてしまうことがある
⑩夜中に何度か起きてしまうことがある
⑪仕事が忙しいと、寝ないで夜遅くまで頑張ってしまう
⑫自分は寝なくても大丈夫なほう
かくれ不眠には以下の5つのタイプがある。あてはまるチェック項目が5個以上の人は要注意。さらに、特にこれがあてはまっていたら危ない、という項目を解説する。
■眠りを大切にしない「自分は大丈夫」タイプ
・チェック項目が6個以上あてはまる
・③眠れないのは異常ではない、にあてはまる
・⑫自分は寝なくても大丈夫なほう、にあてはまる
本格的な不眠症にもっとも近いのが、このタイプ。睡眠不足は当然のこと、自分は寝なくても平気、眠る時間があったら頑張らないと、と考えて睡眠をないがしろにしている。自分がかくれ不眠であることを自覚し、生活習慣の見直しを。
■忙しすぎる「生活不規則」タイプ
・チェック項目が5個以上あてはまる
・①眠る時間が決まっていない、にあてはまる
・⑨よく昼間に居眠りをする、にあてはまる
日常生活や仕事で忙しく、生活パターンが不規則な人に見られるタイプ。知らず知らず睡眠を削っているので、本人があまり寝不足を気にしていなくても、実は心身に負担がかかっている。健康に問題が出る前に、睡眠について考えて。
■脳が疲れぎみの「高ストレス」タイプ
・⑤面白そうなことにもやる気が出ない、にあてはまる
・⑥寝つきが悪い、にあてはまる
・⑦イライラしやすい、にあてはまる
チェック項目であてはまる項目が少なくても、上記にチェックが入っていたら、このタイプ。睡眠の質と量が不十分なことから脳に疲れがたまり、イライラ、無気力などメンタル面で問題を抱えやすい。睡眠を改善して、日々の不満解消を。
■最も多い「眠りが浅い」タイプ
・あてはまる該当項目は少ない
・⑥寝つきが悪い、にあてはまる
・⑧熟眠感がない、にあてはまる
睡眠は十分とっていても、眠りが浅く、質が悪いタイプ。生活は規則的で、睡眠も大切にしていても、ぐっすり眠れたという感じがない。高齢者に多いが、若年層にも存在。寝室の環境を整えるなど、睡眠の質を向上させることを目指そう。
■まだ不調感はない「初期かくれ不眠」タイプ
・チェック項目が2~3個あてはまる
・②早く起きてしまう、にあてはまる
・⑥寝つきが悪い、にあてはまる
かくれ不眠の症状はごく軽いタイプ。ただし、「かくれ不眠チェック」で該当項目があるということは、何らかの悩みや問題を抱えているということ。今のうちに生活リズムや睡眠環境を見直し、改善を図ることで快眠者を目指そう。
イラスト/さとう遊