腰痛だけでなく、首、肩、ひざ痛にも
このような患者が、岡田理学クリニックにはたくさんいるそうだ。妊娠中に体重が増加したことで慢性腰痛を抱え、整形外科で『腰椎椎間板症』と診断された30代の女性は、「足のしびれで歩行が困難でしたが、2回目の治療で痛みが軽減して歩けるようになり、5回目の治療で日常生活に支障がなくなった」と話す。病院の診断名はさまざまだが、AKA─博田法で痛みが軽減されている。それは、腰痛にとどまらない。
「仕事のストレスで肩や首に痛みが走り、つらい状態が続いていたときに、AKA─博田法を受けました。AKA─博田法で腰痛が治るという話は聞いていたものの、肩や首はどうかと思いましたが、治療を受けてすぐに痛みが消えてビックリしました」
こう話す60代の男性は、AKA─博田法の治療の様子も説明してくれた。最初に問診や前屈などの検査後に、診察台に足を曲げて横になり、岡田院長が腰の辺りに指を置いて治療を行う。左右の腰の辺りに3回ずつ、治療時間は約5分。
「岡田先生の指に触れられている感じはありますが、マッサージや整体などと違って、これまで受けたことのない施術です。最初は仙腸関節の機能異常はよくわかりませんでしたが、治療を受けて納得しています。先日、仕事のストレスでギックリ腰になったときも、1回の治療ですぐに治してもらいました。5分程度であっという間に治るのですから、驚くばかりです。これからも岡田先生を頼りにします」(60代男性)
岡田院長によれば、仙腸関節の機能異常に伴う痛みはいろいろあり腰痛、首痛、肩の痛み、ひざ痛、捻挫などはAKA─博田法で改善できる。ただし、がんや骨折といった仙腸関節の機能異常以外が原因の痛みはAKA─博田法の適用外。その見極めのために治療前の診察が重要という。
「整形外科で手術を受ける前に、AKA─博田法を活用していただきたいと思っています。しかし、AKA─博田法の技術の習得は難しく、現在全国で80人ぐらいと、治療できる医師の数が少ないのが現状です」(岡田院長)
※日本AKA医学会のホームページ(http://www.aka-japan.gr.jp/)では、認定指導医のいる全国の病院や医院を紹介している。
<プロフィール>
岡田征彦(おかだゆきひこ)◎医学博士、日本整形外科学会認定専門医、日本AKA-博田法医学会指導医。’81年、東邦大学付属大橋病院整形外科医長、’83年、岡田整形外科を開業。’91年、AKA-博田法に出会い、2014年に同法専門の岡田理学クリニックを開業。
http://okadarigakuclinic.com